国際協力用語集【第4版】 ( book-201409-01 )
用語を知れば、国際協力の今が分かる
10年ぶりの大幅改訂、1,590語を収録。時代を読み解くキーワードがこの一冊に!
日本の国際協力における各分野の第一人者が編集・執筆。
分野、形態、政策、援助潮流、組織・機関など国際協力に関するあらゆる用語を網羅・解説。
国際協力にかかわる、すべての人必携の書が完成!
<発刊に際して>
本用語集は10年ぶりの4回目改訂版です。
初版は1987年にJICA(当時の国際協力事業団)の編集協力によって、421語を収録する専門用語集として発刊されました。その特徴としては国際協力の現場で役立つ用語が多く選ばれました。
第2回目の出版は、初回から10年以上を経た1998年でした。2回目は775語の専門用語を収録する大改訂版となりました。その特徴は本格的な国際協力用語集づくりでした。それは、現場で役立つ用語集にとどまらず、広く国際協力を勉強する学生の学習用としても利用できる本格的な専門用語集を目指したものでした。
それから5年以上を経た2004年に第3回目の再々改訂を行い、新しい用語を網羅しながら939語を収録する広範にして精度の高い用語集へと進化させました。
用語編纂に際しては、国際開発学会の監修を受け、専門分野の多くの先生に執筆してもらいました。この場をお借りして厚くお礼申し上げる次第です。
第4回目にあたる10年ぶりの今回の大改訂でも、国際開発学会会長(佐藤寛氏)の陣頭指揮により、古い用語の整理、新しい用語の選択を行い、装いも新たに、現代にふさわしい国際協力用語集として編纂することができました。
周知のように、世界の援助潮流も大きく変化しようとしています。たとえば、伝統的な援助国(欧米日)の景気後退で、政府中心の援助から民間(企業、NPO、NGOなど)との連携で途上国援助を継承しようとしています。そうしたなかで、PPP(Public Private Partnership=官民協調、官民連携)が登場しています。また、民間投資で開発課題を解決しようとするBOPビジネス、中小企業海外展開支援事業もはじまっています。さらに、日本政府は「ODA大綱」の改定も開始しています。第4版の用語集はこうした時代の激変もとらえています。 2014 年6 月 発行人 荒木光弥
監修 佐藤寛/編集 国際開発学会ほか/四六判/360頁/ISBN978-4-87539-087-9 C0530 定価:本体3,700円+税