日本学術会議主催・公開シンポジウム
「TICAD VI in Nairobi:
スマート・ドナーとして何を発信するのか?」
途上国経済を効果的に発展させる開発戦略に関しては、いまだわからないところが大きい。そのために、開発援助の世界は地図もないまま行先もわからずに漂流を続けている感がある。そうした現状を打破するために、日本学術会議では、地域研究委員会・国際地域開発研究分科会(委員長:大塚啓二郎)を中心に、効果的な開発戦略・国際的支援のあり方について議論を重ねてきた。2016年夏にTICAD VIがナイロビで開催されるというタイミングをとらえ、学術会議側の研究者の見解を提示し、民間企業、JICA、外務省の担当者と意見を交わしたいと考え、公開シンポジウムを企画することにした。このシンポジウムを通じて産官学の連携を強め、効果的な国際協力に向けた日本からの発信につなげたい。
開催時期:2016年2月12日午後4時から6時
場所:JICA研究所
司会:黒崎卓(一橋大学)
パネル討論会
研究者の視点から(16:00~16:50)
園部哲史(政策研究大学院大学):Kaizenマネージメントの評価と発展方向
浦田秀次郎(早稲田大学):Kaizenから直接投資までの支援のパッケージを
大塚啓二郎(政策研究大学院大学):CARD(アフリカ稲作振興のための共同体)の現状と課題
不破信彦(早稲田大学):SHEP(小規模園芸農民組織強化計画)の意義と発展方向
実践的立場から(16:50~17:25)
藤森義明(公益社団法人 経済同友会 幹事、経済連携委員会委員長、LIXILグループ 取締役代表執行役社長兼CEO):民間企業の視点から
丸山則夫(外務省アフリカ部部長):外務省はこう考える
北岡伸一(JICA理事長):JICAはこう考える
一般討論(17:25~18:00)