国際開発ジャーナル社は2016年2月18日、都内の都道府県会館でIDJ読者サービスセミナーを開催しました。月刊『国際開発ジャーナル』の購読者限定で、開発コンサルタントや一般企業関係者など約60名が参加しました。
セミナーでは、「アジア最後のフロンティア」とも呼ばれるミャンマーに焦点を当て、アウン・サン・スー・チー氏率いる政党NLDの勝利によってミャンマーはどう変わるか、日本はどのような開発協力に関わっているか、そして今後はどう取り組んでいくべきかを考えました。セミナーの開催概要は以下のとおりです。
プログラム:
第1部・三島一夫 氏(株式会社コーエイ総合研究所 取締役・筆頭主席コンサルタント)
「ティラワSEZの現状と課題」
第2部・玉懸光枝(『国際開発ジャーナル』/『mundi』編集長)
「現場からの発信 ~18回の訪緬を通じて見えてきた企業の動き」
三島氏は、昨年ヤンゴン近郊に開所された大規模工業団地のティラワ経済特別区(SEZ)を議題として、「ミャンマーにおけるSEZ開発の背景」「ティラワSEZ開発の概要」「ティラワSEZの魅力」「ティラワSEZ投資実績と課題」の4点について解説しました。玉懸は、『国際開発ジャーナル』の連載記事のために何度もミャンマーを訪問した経験をもとに、テイン・セイン大統領の就任から大幅な変貌を遂げつつある現状を説明し、鉄道整備、証券取引所の開設などに日本人が貢献している事例について報告しました。質疑応答では、ティラワSEZに関するNLDとの関係構築や日本のマーケティング戦略について質問が上がり、参加者の関心の高さをうかがわせました。