中小企業とコンサルタントとのマッチング会を開催(2月2日、東京)

地域金融機関、経済団体関係者も含め177人が参加

 

国際協力機構(JICA)は2月2日、都道府県会館(東京)で「中小企業とコンサルタント等とのマッチング会」を開催した。

後援は(独)日本貿易振興機構(JETRO)、(独)中小企業基盤整備機構、(公財)東京都中小企業振興公社、(一社)海外コンサルタンツ協会(ECFA)の4団体。

 

当日は雪模様の中、海外展開を検討・計画する中小企業、地元企業の支援に当たる経済団体関係者、地域金融機関・信用金庫、企業からのマッチング相談に対応するコンサルタントら計177人が参加し、盛況なマッチング会となった。コンサルタントは開発系、経営系を中心に30社(詳細は別掲参照)がブース出展するとともに、20社のコンサルタントが一般参加し、会場の一角に設けられた相談スペースなどで企業関係者からの相談に対応した。

 

プログラムは、セミナーとマッチング個別相談会の2部構成で、セミナーでは、まずJICA国内事業部中小企業支援調査課長の森畑真吾氏が政府開発援助(ODA)を活用した海外展開支援事業の制度と概要を紹介。続いて、中小企業とコンサルタントとの具体的なマッチング事例として、JICA中小企業海外展開支援事業を活用し、モロッコでの医療廃棄物用焼却炉の展開を目指す中和機工(株)(東京)社長の今尾邦明氏、外部人材として参画する(株)アースアンドヒューマンコーポレーション企画調整部長の金子眞知氏がそれぞれの立場から講演し、参加者の関心を集めた。また、後援団体の一つ、東京都中小企業振興公社事業戦略部国際事業課長の須﨑数正氏が公社のサポート体制について事例を交えて解説した。

 

マッチング個別相談会では、あらかじめ中小企業とコンサルタントの双方から面談希望会社をヒヤリングし、タイムテーブルを作成。より効率的なマッチング相談が目指された。個別相談には、首都圏の中小企業を中心に、山口県、徳島県など遠方から参加した企業もあり、改めてJICA支援事業に対する関心の高さが伺えた。

 

6社のコンサルタントと面談したという企業関係者は「良い出会いにしたい。3社のコンサルタントとは案件形成の可能性が膨らんだ」とし、今後もこうした機会の拡充に期待を寄せた。また、3社と面談した企業関係者は「相談会以外の企画も非常に参考になった」と喜んでいた。一方、「マッチングの時間割が非常にタイト」、「もっと時間が欲しかった」といった声も聞かれ、今後の検討課題の一つになっている。