国際緊急人道支援のキャリアと仕事 -人の命と生活を守るために- ( book-202004-02 )
国際緊急人道支援のキャリアと仕事
-人の命と生活を守るために-
編集 上智大学総合人間科学部教授 小松太郎
今日、人々の生命・生活が脅かされる人道的危機(紛争、自然災害、感染症、等)は世界中で起きており、その対応が急がれている。2015年には国連の主導により初の「世界人道支援サミット」がイスタンブールで開催されたのは記憶に新しい。2018年には世界で難民・避難民の数は過去最高となり、国内でも自然災害が頻繁に起きており、緊急人道支援に関わる人材の育成が急がれている。一方で、緊急人道支援のキャリアや実際の仕事の中身については、開発援助等の国際協力に比べて、情報は十分ではない。本書では、緊急人道支援のキャリアパスおよび現場レベルの仕事の幅と深さを理解することができる。
【目次】
第1章 最前線にいる人々を支えることで「人道支援」に貢献する/須原敦
第2章 世界に羽ばたく日本発の国際緊急人道支援調整エキスパート/勝部司
第3章 日本から人道支援の現場を支える仕事/冨田麻美子
第4章 現場に発し、何でも手がける/斎藤之弥
第5章 世界平和のすゝめ(多様な関わり方)/五十嵐豪
第6章 教育開発の現場から子どもを守る緊急人道支援へ/塩畑真里子
第7章 難民問題との出会い―ルワンダの現場が原点に/河原直美
第8章 人道危機と復興の先を見据えて―子どもを誰一人取り残さない未来を目指して/根本巳欧
第9章 学びと実践:子どもたちに図書を届けるまで/三宅隆史
第10章 日本の高齢者介護と中東の難民支援は別物か?~支援する仕事を行き来する関わり方/川越東弥
第11章 「よい支援とは?」正解のない問いに向き合い続ける覚悟/木村万里子
第12章 「We Deliver~必ず支援を届けます」/忍足謙朗
第13章 学ぶこと・教えることの意味を緊急人道支援を通じて考える/小松太郎
編集:小松太郎/四六判/204頁/SBN978-4-87539-806-6 C0030 定価:本体1,000円+税