東京大学大学院
新領域創成科学研究科/環境学研究系 国際協力学専攻

大学院情報
政策立案能力と実務マネジメント能力を備え、国際社会で活躍できる人材を育成
文理の枠を越える学融合アプローチで国際社会の課題解決に取り組む
学生は多彩なバックグラウンドを持ち、多くが海外でフィールドワークを実施
取得可能な学位:修士、博士(いずれも国際協力学)

定員:20人

学費:入学金 282,000円修士学費:267,900円/半期 博士学費:260,400円/半期

開講形態:昼

奨学金:あり

所在地:〒277-8563 千葉県柏市柏の葉5-1-5
Tel:04-7136-4841

 

 ここがポイント 

フィールド重視の学融合教育

本専攻は、国際協力の方法論を構築・実践し、国際社会でリーダーシップを発揮できる人材の育成を目指している。持続可能な経済発展、貧困削減、気候変動、自然災害、資源管理など世界が直面する課題について、既存の専門分野の枠にとらわれない学融合のアプローチを用いた教育が大きな特徴だ。研究の方法論も、社会学、経済学といった社会科学を中心に農学や工学などの知見を踏まえて分析する、分野を超えたものとなることが多く、学生は多面的な視点を身につけている。学生のバックグラウンドも多彩だ。学生には文科系と理科系学部の出身者が混在し、アジアやアフリカをはじめとした世界各地からの留学生と共に学んでいる。講義の約半分は英語で行われるため、英語によるコミュニケーション能力も身に付く。海外交換留学制度も充実しており、本専攻の学生が応募可能な協定校は
100校以上に及ぶ。学生の多くは自分の研究の一環として、海外でフィールドワークを行い、東大の目指す「タフでグローバルな人材」に成長している。修士課程修了生は、国際協力機構(JICA)、官庁、自治体、開発コンサルタントなど国際協力に関わる機関や一般企業に就職するケースが多い。博士課程修了生は大学や研究機関に就職することも多い。

在学生に聞きました
 

服部 真由子さん

新領域創成科学研究科 国際協力学専攻 修士 2年

 

調査の力になったのは先生のアドバイス

私は鈴木先生のもとで、教育分野での定量分析をやっています。主な関心は学校教育の質について。修士論文ではどんな先生が生徒たちとよい関係を築けているかを、数字を使って分析しています。教育に関心を持ったきっかけは、通っていた高校がカンボジアの小学校に支援を続けていたことです。大学で開発経済学を学び、その中で国の発展においては教育が大きな要素ではないかと考え、研究を深めるため大学院に進みました。修士論文のフィールドは
ネパールです。今年3月、13の小学校を3週間かけて回り、先生と生徒たちにインタビューしてきました。今はデータ分析の途中ですが、ネパールでは先進国とは違った要因が、先生と生徒の関係を作っていることがぼんやりと分かってきました。現地調査では鈴木先生が親身に相談にのってくれたことが力になりました。将来はシンクタンクなど
で教育関係の分析研究に携わり、教育の質の向上に貢献したいと思っています。

教授陣の声

 

鈴木 綾先生

新領域創成科学研究科 国際協力学専攻 准教授

 

途上国の課題解決方法考える力を身につける

私の研究室では、開発途上国の社会経済の諸問題に関し、主にミクロの視点からの実証研究を行っています。学生はそれぞれ関心のあるテーマを選び、彼らの多くがフィールドワークを通してミクロレベルのデータを収集し仮説の検証を行います。学生の背景はさまざまですが、皆モチベーションが高く、何かに貢献したい思いが強い人たちです。将来問題に突き当たったときのために、ここでの研究活動を通じて考える力や解決する手段を身に付けてほしいと思います。

『国際協力キャリアガイド2018-19』掲載2017年のキャリアガイド『東京大学大学院』はこちら
『国際開発ジャーナル』連載「大学の国際化最前線」の東京大学 生産技術研究所はこちら

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