静岡県立大学|国際関係学部/大学院国際関係学研究科|国際協力が学べる大学・大学院

グローバルとローカルの視点を持つ人材育成

 静岡県立大学国際関係学部は、国際関係学科と国際言語文化学科の2学科からなる。2019年度にカリキュラムを刷新し、グローバルな広い視野とローカルな実践力を兼ね備えた人材の育成を目指している。1、2年次の基礎教育を通じて英語力やフィールド調査などの国際人としての基本的スキルを磨き、3、4年次には専門プログラムから一つを選び、関心を持った分野を掘り下げる。専門プログラムは、国際関係学科は「国際公共政策」「国際開発」「共生社会」の3つから、国際言語文化学科は「グローバル・コミュニケーション」「比較文化」「日本研究」「アジア研究」「ヨーロッパ研究」の5つから選択できる。

 さらに徹底した少人数制の教育が中心であることも国際関係学部の魅力だ。アットホームな環境で学生同士や教授との話し合いを通じて、専門性の高い多角的な視点を持つことを目指す。同大学独自の地元企業等による返済義務のない奨学金も多数用意されており学生の学びをサポートする。

 また同大学は8カ国8大学との交換留学・派遣留学提携を、4カ国7大学と語学研修提携を結んでいる。コロナ禍でこの2年は渡航が難しい状態だったが、本年度から徐々に再開予定ですでに来日している留学生も数名いるという。2022年4月には同大学初の国際学生寮「富学寮」が開寮した。日本人学生も数名入寮することができ、静岡にいながら国際交流ができる。

わが大学が目指す2030年

 2019年に『静岡県立大学SDGs宣言』を行ってから、全学的な取り組みを推進しています。特に昨年度からはさらに活発化していて、各学部・学科だけでなく、地域の産官民と連携したSDGsサロンの開催、学生クラブ・サークル等の活動、高等学校との連携活動など多岐にわたります。

 授業では本年度からSDGs概論が全学共通科目として設けられました。各分野の専門家である15名の教授による講義で、SDGsの全体目標および17の目標を理解し広い視野を持つことを目的としています。定員150人の授業ですが、わずか2日で定員を超える生徒が受講を希望する人気授業になっていて、同大学の学生たちがいかにSDGsに興味を持っているかがわかります。

現場を体感し対話で相互理解を深める

孫暁剛先生(国際関係学研究科 准教授/国際関係学部国際関係学科 准教授(兼務)開発人類学、文化人類学、災害人類学。人と自然のかかわりを切り口に、主にアフリカを研究。)

孫暁剛先生(国際関係学研究科 准教授/国際関係学部国際関係学科 准教授(兼務)開発人類学、文化人類学、災害人類学。人と自然のかかわりを切り口に、主にアフリカを研究。)

 国際関係学部の学生たちはみな積極的でフィールドワークする意欲が高いです。静岡県が募
集している民間企業や大学と連携して地域の課題を解決するアイデア提案にもゼミや課外活動で
自主的に取り組んでいます。それぞれの興味関心に合わせてさまざまなテーマを持ってくるから、私も非常に勉強になっています。

 学生には「鳥の目のように俯瞰的、虫の目のように微細な視点」を持つこと、そしてフィールドでの「体感・実感・共感」を通して理解を深め、問題解決を考えるアプローチを指導しています。大学で勉強するだけでなく、周りの自然環境や日常生活に目を向け、そして人と一対一で話すことを大切にしています。

使って!この授業・この制度

 地域実践力を高めるフィールドワークの授業や「開発人類学」「災害人類学」の授業は学生に人気があります。 

 たとえば「フィールド・スタディ」の授業では、「衣・食・住・行」に焦点を当て、学生たちのライフスタイルからSDGsについて考察します。「開発人類学」では途上国での開発援助プロジェクトを取り上げ、地域住民のニーズについて討論します。また「災害人類学」では、自分の防災用品を調べたり災害体験者の話を聞いたりして、「想定外」の災害にどう行動すべきかを考えます。

学生(卒業生)の声

防災にもなるコミュニティづくりを目指して

小野華奈海さん(国際関係学部国際関係学科3年)

小野華奈海さん(国際関係学部国際関係学科3年)

 父の海外出張のお土産がきっかけとなり、海外に興味を持ち始めました。2011年に福島県で東日本大震災を経験し、海外から支援や手紙がたくさん届いたことに感銘を受けたことから国際協力の道に進みたいと考え、防災学が学べて国際関係も広く学べる静岡県立大学に進学を決めました。

ひだまりの丘ガルテンのメンバーと

 現在は、災害後の記録や記念碑が地域住民や観光で訪れた人にどのように捉えられ、今後の防災にどのように活かせるのかに興味を持っています。今後、東北を中心に全国各地を訪問しながら研究を進める予定です。

孫教授ゼミの様子、KJ法による問題抽出

 今年から課外活動も活発化していて、所属する学生団体「ひだまりの丘ガルテン」では大学構内の使われていなかった土地を利用してコミュニティガーデンを運営し、たくさんの人と交流しています。また、今年開寮した国際寮に入り、留学生のサポート活動もしています。今後の夢は、学生団体のメンバーや留学生と一緒に畑作業をして、作った野菜を料理しながら、それぞれの興味関心について語り合う場所をつくることです。

学校DATA

・名称:静岡県立大学|国際関係学部/大学院国際関係学研究科
・取得可能な学位:学士(国際関係学、国際言語文化学)、修士(国際関係、比較文化)
・定員:国際関係学部180人/国際関係学研究科10人
・学 費:大学・大学院ともに:入学金14万1,000円(静岡県在住)/36万6,600円(県外在住)、授業料=53万5,800円(年間)
・奨学金制度:日本学生支援機構、地方自治体の奨学金などの他、返済義務のない大学独自の奨学金あり
・所在地:〒442-8526 静岡県静岡市駿河区谷田52-1
・Tel:054-264-5102(代表)
・Mail:ホームページの「お問い合わせ」フォームから問い合わせが可能

『国際協力キャリアガイド22-23』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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