「文教大学大学院 国際学研究科」
先生に聞きました!
国際学部・国際学研究科 教授 海津 ゆりえ先生
私の専門はエコツーリズムで、地域の持続可能な発展のために観光に何ができるかを研究しています。これまで対象としてきたフィールドは奄美群島、岩手県宮古市、海外ではガラパゴス諸島やフィジーなど。地域の中だけで考えるのでなく、外部の人が関わることでどう地域をデザインできるかについて、実践と研究の両面から考えています。授業では「サステナブルツーリズム特論」「地域計画特論」を受け持っていますが、中でも「地域計画特論」は、社会学系の教員、国際開発系の教員と私の3人で担当し、足立区や茅ヶ崎市との連携事業の一環として地域デザインをテーマにした役所との合同授業も織り込んでいます。私のゼミの学生は二人。上記の笹野さんと、著名なリゾート地、海南島と沖縄を比較する研究を進めている中国からの留学生です。自分の核になるものを持って扉をたたいてほしい。そして入学後は自分の研究が将来どう地球と世界のより良い発展に寄与するかを自問し続けてもらいたいと思います。
学生さんに聞きました!
国際学研究科1年 笹野 仁美さん
入学前の15年間、小学校の教員に従事してきました。その間、子どもたちが夏休みに地域を訪問して新聞作りを学ぶ講習会に関わってきて、そこに学校の授業とは異なる主体的な学びがあることに気付くようになりました。子どもたちの主体性や行動力の育成につながる場をもっと掘り下げてみたい、そのためには視野を広げる必要性があると、大学院での学びを考え始めました。学習者の自主性・主体性を促進する体験学習の場、スタディーツアーを研究テーマにしたいと考えていたので、自分の出身校でもあり、国内外で地域に関わる活動の実績が豊富なこの学科を選びました。学び手が体験から得た学びを通して変容していくためには、どのようなツアーが有効なのか考察していきたいと思っています。学内の学生のみなさんを対象にゼミでの体験とその後の変容をヒアリングしていく予定です。先生方には、研究の進め方について相談する度に丁寧に対応していただき、献身的なご指導には本当に感謝しています。修了後はスタディーツアーの企画・運営に取り組んでみたいと考えています。私は15年の社会人生活を経て入学しましたが、今後日本でも社会人がもっと気軽に大学院での学びができるようになればと思っています。門戸が開かれた当研究科は、問題意識を深めたいと考える方には最適な場ではないでしょうか。
(本内容は、取材当時の情報です)
コメント