津田塾大学 学芸学部 多文化・国際協力学科|国際協力が学べる大学・大学院

★『国際協力キャリアガイド2024-25』は、2024年10月中旬発売予定です★

共生社会の実現を担う人材を育成

緑豊かな小平キャンパス

 「変革を担う女性の育成」を目指し、今年で創立123年を迎えた津田塾大学。2019年4月に開設された学芸学部多文化・国際協力学科は、異なる文化背景を持つ人々が多様性を生かしながら「共生」する社会の実現に向けて、新しいアプローチや解決法を提案できる人材育成を目指す。学生は、1年次に国際関係概論や地域研究などの基礎知識を身に付け、2年次以降は3つのコースからいずれかを選択して学ぶ。

 「多文化共生コース」では、言葉や文化の違いを超えて、多文化理解を含めた視点から多文化社会で共に生きるための方法を探る。「国際協力コース」では、国際社会の課題を解決するために、国際協力の歴史・理論・践を中心に学ぶ。「国際ウェルネスコース」では、人間がさまざまな意味でよりよい状態であるためにはどのような取り組みが必要か、自分自身のありようと結び付けながら考えていく。

 各コースとも3~4年次に全員が国内外でのフィールドワークを実施。その成果をフィールドワーク報告卒業論文としてまとめる。

 学科の学びに関連するテーマを教材にした「MI(Multicultual Studies/International Cooperation)英語」により、実践的な英語力を修得。さらに、第2外国語を3年次まで必修とし、多文化への理解を深める。

学生の声

大学で身に付けたのは、新しい切り口を見つけ、自主的に考える力

学芸学部 多文化・国際協力学科4年 小山 はなさん

Q.この大学を選んだ理由は?
A.新設学科とフィールドでの学びが魅力
ベトナムで祖父が児童支援をしていた影響で、大学では国際協力を学びたいと思っていました。新設されたこの学科は私たちが二期生で、実際に興味を持ったフィールドに出かけて自分の目で見て学べることに魅力を感じ、津田塾を選びました。

Q.ゼミ・研究室の雰囲気は?
A.少人数制で自主性が培われる
どの授業でも先生のていねいなフィードバックがあります。少人数のグループワークでたくさん意見を聞き、発言ができるので、新しい興味や疑問、課題が尽きません。卒業論文の苦労もみんなで共有しているので、相談しやすい雰囲気です。

Q.研究テーマは?
A.女性の「性の自己決定」意識調査
大学の協定校留学プログラムを利用して、香港に10カ月間留学し、社会の慣習や文化、価値観、家族やパートナー、友人などが女性の性の自己決定にどのように影響するのかを調査します。性についての意識を日本と香港で比較したいです。

Q.卒業後の進路は?
A.まずは民間でスキルを身に付けたい
英語でのコミュニケーションが好きなので、外資系の民間企業やメーカーの営業職を検討しています。まずはスキルを身に付け、そこから視野を広げていきたいです。社会人になっても国際協力には何らかの形で関わり続けたいと思います。

Q.大学・大学院の魅力は?
A.多様な観点から学びを深める
人の健康や幸福、社会が個人に与える影響について、医療人類学など多様な観点から学ぶことができるところです。セミナーでは、母子保健やジェンダーにも詳しい国際保健専門の松山章子先生の下、「国際協力×健康」について学びを深めました。

カンボジアの孤児院で子どもたちと

先生から

学生同士・出会う人から得る気づき

松山 章子先生 学芸学部 多文化・国際協力学科 教授

本学では、少人数のセミナーで学生同士の学び合いを大事にしながら、気づきを促しています。自ら研究の問いを立て、フィールドワークで出会う人々の話を聞き、自分の目で見て理解を深め、今までの「当たり前」を疑い、別の見方に気づく瞬間が、学生にとって次へつながる大きなステップです。

学校情報

津田塾大学
取得可能な単位:学士(多文化・国際協力学)
定員:70人
学費:大学ホームページをご参照ください

卒業生就職先
情報・サービス、商社・小売り、マスコミ、非営利、公務員、進学 など

奨学金情報
学業や課外・自主活動、海外での学修・研究を支援する独自の奨学金・奨励金制度を設けています。

『国際協力キャリアガイド23-24』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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