東洋英和女学院大学 大学院国際協力研究科|国際協力が学べる大学・大学院

★『国際協力キャリアガイド2024-25』は、2024年10月中旬発売予定です★

2つのコースで社会課題を追求

社会人でも通いやすい環境が整っている

 東洋英和女学院大学大学院は、オフィス街や官庁街にも近い東京・六本木にあり、交通の便も極めてよい。そのため、働きながら通う社会人学生が多く、そうした学生をサポートする環境が整っている。

 講義は平日の夜間と土曜日に開講しており、論文執筆についても指導教員とスケジュールを相談しながら柔軟に進められる。全ての講義科目は、ハイブリッド授業(大学院での対面授業をオンラインで同時配信する形)で行っているので、その日の都合に合わせて受講形態を選択できる。

 カリキュラムは、大きく「基礎共通科目群」「専門科目群」「演習科目」の3つに分かれる。

 基礎共通科目群では国際関係論や国際機構論といった科目だけでなく、アカデミックな感覚から遠ざかっていた社会人学生に配慮して、研究とは何か、学術論文とは何かといった基本的知識を学び直すための科目も用意されている。

 専門科目群は、さらに「サステイナブル国際協力コース」に分かれる。前者は教育・保健医療・平和構築など持続可能な開発目標(SDGs)に関連する科目、後者は地域研究と共にビジネス、メディアに関連する科目を学びながら、社会課題の解決策を考えていく。

学生の声

インフラ開発が途上国にどう貢献するか研究しODAを活性化したい

国際協力研究科 修士1年 柳沢 美里さん

Q.この大学院を選んだ理由は?
A.海外で活躍する講師陣に学べるため
将来は海外に関わる仕事がしたいと思っていたので、高校では英語部に入り、大学では国際社会学を専攻しました。就職し海外業務に携わる中で、限られた時間で夜間と土曜日に通える大学院があると知り、また国連や政府開発援助(ODA)での経験のある講師にひかれて、本学を選びました。

Q.なぜ大学院に進んだの?
A.インフラ開発の効果を研究するため
交通インフラ開発に携わるうちに、「自分の仕事が途上国の発展にどう貢献しているのか、GDPなどの数字とは違う側面で分析してみたい」という思いが強くなりました。大学院ならODAの専門家や国連で開発に携わった専門家に助言を得ながら突き詰められるのではないかと思いました。

Q.研究テーマは?
A.インフラ開発の成功要因の検証
途上国のインフラ開発事業の効果についてです。例えば鉄道の開発では、GDP上昇という成功した側面もありますが、「受け入れ国が鉄道の運営を維持管理するノウハウを得て、他国に依存しない自立した体制で現地機能が強化されたのか」といった面も十分に検証する必要があると思います。

Q.大学・大学院の魅力は?
A.教員や職員の面倒見がよい
教員、職員の面倒見がよく、指導教員以外でもオンライン、または対面で、勤務後の遅い時間でも修士論文の細かい相談にていねいに対応してもらえることは助かります。JICA、国連などで社会的実務経験を積んだ教員のコメントや、図書館の司書の助言も心強く、サポートの手厚さを感じます。

Q.今後の目標は?
A.より途上国のためになるODAを追求
現在、海外プロジェクト契約管理やODA従事者への研修に携わっているので、インフラ開発について学んだ知識を社員に還元していきたいです。また、日本のODAが検証・分析による軌道修正を繰り返し、途上国の国民に寄り添った方向で活性化していくことに貢献したいと考えています。

先生から

社会人学生ならではの疑問を共有できる

河野 毅先生 大学院国際協力研究科教授

SDGsを考える上では、学問を深めると同時に世界の各地域が持つ独自の考え方や、政治・経済の動きを知り、本質を見落とさないことが必要です。職場経験を通じて感じた疑問を理論的に絞り研究テーマにする社会人学生も多く、学生同士でそうした疑問を共有し、研究に生かせるのも魅力です。

学校情報

東洋英和女学院大学
取得可能な学位:修士
定員:20人
学費:入学時納付金62万200円、次期以降32万円(前期・後期制)

修了生就職先
民間企業(ほとんどが社会人学生のため、修了後も現職を続けて勤務している

奨学金情報
●日本学生支援機構の奨学金
●専門実践教育訓練給付金制度(一定の条件を満たす方が修士課程を2年間で修了した場合、入学金と授業料の合計額の最大70%分を雇用保険から支給する)

『国際協力キャリアガイド23-24』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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