ベトナムの交通渋滞の緩和に取り組む
POINT
・都市開発、交通計画に多くの実績
・プランニング(計画)に特化
・東南アジアに拠点を持ち活動
2013年4月、運輸・交通や都市開発分野に高度な専門性を持つアルメック、官民連携事業などに取り組んでいたバリュープランニング・インターナショナル(VPI)の2社が合併して現在のアルメックVPIとなった。運輸・交通計画や都市・地域計画を中核としつつ、環境、社会基盤、社会開発など国内外でコンサルティングサービスの領域を広げている。海外拠点としてフィリピン、ベトナム、モンゴルに事務所を構え、これらの国々を基軸として主に東南アジアで事業を展開している。
同社が手掛けた代表的プロジェクトのひとつ、ベトナムの「ハノイ市総合都市開発計画調査」(国際協力機構=JICA)は、急成長する同市の社会経済、環境、交通、住宅など多くの分野をカバーした案件だ。この調査に基づいて、ベトナムの都市計画制度の改革、都市鉄道の建設が進められるなど、都市開発のモデルとなっている。今後は従来の専門領域に留まらず、開発途上国でニーズが高まる経済開発や環境、観光計画などの取り組みを拡充していく方針だ。
海外部門での新卒採用は修士課程、または博士課程修了見込みの者が対象だ。中途採用は原則として運輸・交通計画や都市・地域計画などの経験者が対象となる。しっかりとした目標と専門性を高める意識を持ち、状況に臨機応変に対応できるフレキシビリティのある人材を同社は求めている。公共性・社会性への信念、開発コンサルタントとしてやり抜く覚悟、コミュニケーション能力や確かなスキルも欠かせない。
企業情報
<h5=”background-color:#48d1cc;”>設立:1971年
資本金:7000万円
従業員:75人
本社:東京都新宿区
海外拠点:マニラ、ハノイ、ウランバートル
事業分野:国内および海外の都市計画、交通計画、地域開発計画、経済産業開発、環境計画などに関するコンサルティング、プランニング
採用情報
募集職種:社会、経済、都市、交通に関するプランニングを担う専門技術者
募集人数:若干名
募集人材:文系、理系、新卒、中途、修士
社員に聞きました!
小田 崇徳(おだ たかのり)さん
海外事業本部 交通計画部 シニアコンサルタント
(日本大学大学院・理系学研究科/政策研究大学院大学・開発政策プログラム修了)
<これまでの主な担当プロジェクト>
・ベトナム・ハノイ公共交通改善プロジェクト
・フィリピン・マニラ首都圏の持続的発展に向けた運輸交通ロードマップ作成支援調査
・インドネシア・JABODETABEK都市交通政策統合プロジェクト
日本大学大学院修了。国内専門の交通系コンサルティング企業に就職
学生時代
社会に貢献できる分野で、将来大きな仕事をしたいと思い、大学では交通土木工学を専攻しました。大学院では道路や橋の計画・施工、交通計画などを学び、卒業後は国内の交通事業を専門とするコンサルティング企業に就職しました。海外の仕事がしたいという思いもあったのですが、この時は縁がなかったのが本当のところです。
会社からの出向として政策研究大学院大学(GRIPS)に入学
前職時代
交通需要予測を専門として国内事業に携わりつつ、会社からの派遣を通じてGRIPSの開発政策プログラムで学びました。ここでは首都圏の鉄道沿線ごとの人口動態、年齢構造の変化を研究し、それが沿線開発にもたらす影響を考察しました。復職後にアルメックの海外調査に補強メンバーとして参画したことなどもあって、当社に転職しました。
復職して国内の交通案件に従事
アルメックVPIに就職
現在
経済成長著しいフィリピンのマニラ首都圏の持続的発展に向けた運輸交通ロードマップ作成支援として、都市鉄道や道路の需要予測に取り組んでいます。マニラはアジアでも最悪レベルの交通渋滞に悩まされており、交通インフラ整備は重要課題です。また、インドネシアのジャカルタ首都圏の案件では、副総括として都市交通政策の策定を手掛けています。
印象深いプロジェクトや業務は?
私にとって初めての海外案件だったベトナムの「ハノイ公共交通改善プロジェクト」は印象に残る仕事でした。首都ハノイでは人口増加に伴って乗用車やバイクが急増し、交通渋滞が深刻化しています。このプロジェクトは、ハノイ市が計画する都市鉄道が建設されるまでの渋滞緩和策として、バス交通の利用を促進する取り組みです。ハノイではバス利用率が低いため、サービス向上に向けた市交通の能力強化を通じて、利便性・快適性の改善を図りました。バス専用道路の整備、私的な交通手段の制限など総合的に対策を実施しており、効果を挙げつつあります。
この仕事を目指す読者へ一言
自分の強みになる専門性を持つことが大切であり、具体的には修士号や業務経験が求められます。仕事に取り組むスタンスとして「できない理由」ではなく、実現する方策を語れる人が評価されると思います。現場で問題点を発見し、課題解決に向けた提言をする能力も欠かせません。
そのために日々の努力を惜しまず、諦めない気持ち、そして確固たる目標を持って進んでほしいと思います。
<Company Data>
㈱アルメックVPI
代表者 代表取締役 長山勝英/石本潤
〒160-0022 東京都新宿区新宿5-5-3 健成新宿ビル
TEL 03-3353-3200
Email hp@almec.co.jp
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