<パスコ>
空間情報による社会システム構築

モルドバのプロジェクトで実施した現地調査作業の視察

  

 POINT 
 ・空間情報技術で社会インフラ整備を支援
 ・ODAを通じた社会貢献
 ・チャンスを与えてくれる社風

 

 政府や地方自治体、企業活動のさまざまな場面で利用されている空間情報技術で、圧倒的な強みを持つパスコ。人工衛星や航空機、車両、船舶などに搭載した最先端の機器・システムを駆使して、高精度の情報を集める技術力に加えて、情報の分析・加工など付加価値を加えて提供するソリューション力にも定評がある。最近は特に「空間情報を使って何ができるか」が問われている。災害時の被害状況の把握から徴税、防犯、物流、さらに農産物の収穫予測、マーケティングまでニーズは大きく広がっている。
 同社はベースとなる地理情報と各種統計・調査から得られたデータを組み合わせて、より効果的な課題解決法を提供する。それはまさに、基盤となる社会インフラを造る仕事であり、それが私たちの安心で快適な暮らしを支える社会システム構築につながる。国土空間の情報基盤をつくる役割は、これから国を整備する開発途上国においてもニーズが高い。同社の売上全体に占める海外事業の割合は、現在10.6%に留まるが、今後はその比重をさらに高めていく方針だ。「日本初」「業界初」など、常に先駆的な挑戦を続けてきたパスコでは、誰もが挑戦し、活躍できる風土がある。パスコが求めるのは、好奇心旺盛で、問題の本質を突き詰めて考え、積極的に行動に移せる実行力を備えた人材だ。「顧客のニーズがあればどこにでも出向く」という同社は、国内・海外を問わず、さまざまな課題の解決に取り組む意欲を持った人材に常に門戸を開いている。

 

 企業情報 
設立:1949年
創業:1953年
資本金:87億5748万円
従業員:2748人
本社:東京都目黒区
事業分野:基盤地図作成、道路維持管理支援
海外拠点:タイ、フィリピン他

 採用情報 

募集職種:空間情報コンサルタント
募集人数:随時募集
募集人材:文系、理系、新卒、中途、学士、修士

 

 社員に聞きました! 

 

 
 

杉田 明弘(すぎた あきひろ)さん
中央事業部・技術センター海外技術室・海外技術課
(千葉工業大学大学院卒業)
 

<これまでの主な担当プロジェクト>

・コソボ・地理空間情報人材開発プロジェクト
・ギニア・コナクリ都市圏地形図作成プロジェクト
・ラオス・メコン河流域地理情報作成調査

 
 

23歳

大学院の所属研究室とパスコインターナショナル(2001年:パスコ海外本部に統合)との共同実験に参加

 

  学生時代 

学部時代から測量研究の研究室にいたのですが、その後進んだ大学院で当時のパスコインターナショナル(2001年:パスコ海外本部に統合)と私の所属研究室が共同実験をし、それが開発コンサルタントの仕事を知るきっかけになりました。海外で使える新たな測量方法を模索しており、当時の技術部長が私の研究に大変興味を示していました。この縁で入社することになりました。

24歳

入社後、国内のゴルフ場建設のための地形測量を学ぶ

 

  入社後 

まずは現場経験を積むために、国内プロジェクトに入りました。ゴルフ場を造成するための測量案件で、機材を背負って山の中に入って測量するような生活を2カ月くらいした記憶があります。大学で測量機械に触ったことはありましたが、やはり実地の作業とは違いがあります。上司や先輩が親切で、徐々に実務を覚えることができました。

25歳

初めての海外はアンゴラでのプロジェクト

27歳

メコン川流域の地理情報作成調査で初めての大型案件

40歳

ギニアでの地図プロジェクトでは地図記号の考案も

 

  現在 

ブータンのプロジェクトと、自分が総括をしているアルバニアのプロジェクトとが並行して動いています。アルバニアのプロジェクトは地図情報を作成し、さらにそれをどう利活用していくかを考えるもので、これから本格的に動き出すところです。総括として団員全体をまとめたり、関係者と協議したりする役割を担うので、プロジェクトの円滑な遂行を常に意識しています。

 

印象深いプロジェクトや業務は?

 ラオスの「メコン河流域地理情報作成調査」は、本格的に海外案件をやっていく契機になったプロジェクトです。当時のラオスには古い地図しかなく、新しい地図データを作成するプロジェクトで、衛星画像を見ながら道路のデータを作ったり、カウンターパートの測量局スタッフに技術移転しながら測量をしてもらったりという業務でした。現地にいるうちにラオスが好きになって、ラオ語を勉強していたら、ある時「ラオ語で技術指導してほしい」と言われたことも。さすがに驚きましたが、関わった期間も長い分だけ、現地関係者と親密な関係ができました。

この仕事を目指す読者へ一言

現場となる開発途上国のイメージを多少持った上で仕事に就くことをお勧めします。相手国に長期滞在することも多く、異文化環境で働くことへの覚悟が必要ですが、普段は行けない国、接することがない生活や文化に触れ、日本では味わえない経験がたくさんできます。現地の人と信頼関係を築くのが大事なので、相手を敬う基本的な姿勢が求められるのは言うまでもありません。

 

<Company Data>

(株)パスコ
代表者 代表取締役社長 古川顕一
〒153-0043 東京都目黒区東山1-1-2 東山ビル
TEL 03-5722-7602 Email jinji@pasco.co.jp

 

『国際協力キャリアガイド2017-18』掲載
『国際協力キャリアガイド2019―2020』はこちら
『国際協力キャリアガイド2018―2019』はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました