神戸大学大学院  国際協力研究科(GSICS)

 
 
大学院情報
4つのプログラムで専門分野を学びながら、学際的な研究ができる
国費留学生が多数。留学生OB・OGのネットワークが世界に広がる
海外の大学との連携で複数学位の取得が可能。海外インターンを単位認定
 

取得可能な学位:修士(国際学、経済学、法学、政治学)、博士(経済学、法学、政治学、学術)

定員:修士70人/博士23人

学費:入学料 282,000円,授業料 535,800円(年額)[平成30年度実績]※授業料免除制度あり

奨学金:あり

〒657-8501 神戸市灘区六甲台町2-1

Tel:078-803-7267 Mail:gsics-kyomu@office.kobe-u.ac.jp

 

 ここがポイント 

専門性と学際性の双方重視

 神戸大学大学院・国際協力研究科(GSICS)は1992年、国際社会に貢献する人材の育成を目指して創設された。「国際学」「開発・経済」「国際法・開発法学」「政治・地域研究」の四つのプログラムがあり、専門性と幅広い学際性の双方を重視した教育・研究を行う。約4割が留学生で、その出身は25を超える国・地域にわたる。母国で政府機関の職員などを務め、国費留学生として来日している人も多い。留学生のOB・OGの人脈は世界各国に広がり、GSICSと海外のネットワークを支える役割を果たしている。研究や調査を目的とする「海外実習」と国際協力の現場で活動するインターンシップも単位認定しており、国連機関や国際協力機構(JICA)の海外事務所、NGOなど、さまざまな場で経験を積むことができる。さらに、神戸大学と連携するアジアや欧米の大学に留学し、最短2年で複数の修士号を取得できる「ダブルディグリー・プログラム」が充実。アジア研究の分野で連携大学に留学し、博士号を取得するプログラムもある。北極や南極に関わる課題を研究する「極域協力研究センター」を2015年に設立するなど、世界の新たな潮流を常に意識。学生の進路は、国際機関や外務省の専門職、企業、マスコミ、研究者など多彩だ。

在学生に聞きました

 
 
 
 

來田 真依子さん

国際協力研究科 博士後期課程 2年

 
 
 
 

海洋法めぐる課題研究自由に議論できる空気

  子どものころから戦争と平和に関心がありました。国と国が話し合い、一つの方向に向かっていく過程を考えたいと、京都女子大学で国際法を学びました。この研究科を選んだのは、日本人も外国人も関係なく自由に議論できる雰囲気に魅力を感じたからです。現在の研究テーマは海洋法。修士課程の海外実習で、北極にかかわる国際法を研
究し、アラスカやフィンランドで報告したり、各国の研究者と議論したりする機会に恵まれたことがきっかけです。漁業や海洋環境に関する法の枠組みは、先進国や途上国など、さまざまな立場の国による交渉を通じて形成されてきました。その背景にあるのは、国ごとの利害関係や格差の問題。そうした根本的な課題にも目を向けて研究しています。入学時、苦手意識のあった英語も、力がついてきたと感じます。研究者志望ですが、現場を知るために国際機関で経験を積むことも考えています。何ごとも尻込みせず、ぶつかっていく姿勢を大切にしたいですね。

教授陣の声

 
 
 

斉藤 善久先生

国際協力研究科 准教授(国際法・開発法学プログラム)

 
 
 
 

格差是正に重要なジェンダーの視点を学ぶ

国際協力や国際開発の分野ではジェンダーの視点が重要です。ジェンダーに配慮した国際協力により格差を是正し、現場の人たちが主体的に未来を選び取っていくことのお手伝いができればと思います。本学で学び、今は開発コンサルタントとして日本と母国の架け橋になっている元留学生の活躍を見ると、教師冥利に尽きます。国際協力への関わり方はさまざま。これからは会社をリタイアし、余生を社会に役立てたい皆さんとも共に学べることを期待しています。

『国際協力キャリアガイド2018-19』掲載
2017年のキャリアガイド『神戸大学大学院』はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました