大学院情報
文理融合の学びを基盤に、開発途上国の農業・農村開発問題に取り組む人材を育成
興味に合ったコースとプログラムで、就きたい職業に必要なスキルを身に付ける
世界での活躍を目指し、海外でのフィールドワークやインターンシップを積極的に支援
取得可能な学位:学士(生物資源科学)、修士(生物資源科学)、博士(生物資源科学)
定員:国際地域開発学科 130人、生物資源科学研究科 博士前期課程115人、後期課程26人
学費:学部116万円、修士100万円
所在地:〒252-0880 神奈川県藤沢市亀井野1866
Tel:03-5275-8001(入試について)0466-84-3800(学部について)
ここがポイント
開発途上国や日本国内における開発方法を学ぶ
生物資源科学部国際地域開発学科では、世界の食料、貧困、環境などの問題解決に向けて、地域の特質や人々の生活と異文化を理解した上で、開発途上国の経済、社会、農業、環境の分野で技術協力をはじめとするパートナーシップの構築に寄与できる人材を育成している。同学科では、将来就きたい職業への思いを踏まえて、「農業・農村開発コース」と「グローバルビジネスコース」の2コース制をとっている。前者では、途上国と日本国内の農業・農村開発、食料問題に関する専門的な知識を、後者では経済、社会、アグリビジネスに関する専門知識と実務的な対処能力を養う。2018年度には技術協力プロジェクト実施の際に有効な手法とされる「プロジェクト・サイクル・マネジメント(PCM)」の計画・立案の資格取得が可能な講座を開設、受講生たちは実践力を磨いている。さらに研究を深めたい学生には、大学院の生物資源科学研究科(5専攻)を用意。同研究科では充実した研究指導体制の下、基礎科学を応用領域にまで発展し得る力量を備えた人材の育成を目指す。国際協力機構(JICA)と大学連携協力協定を結び、国際協力の現場との関係性を深めていることも要注目だ。
在学生に聞きました
斉藤 雄介さん
生物資源科学研究科 生物資源生産科学専攻 修士 2年
稲作技術の移転で貧困・格差をなくしたい
私が取り組んでいるのは、アフリカで栽培されている陸稲の水分ストレスの品種間差についての研究です。高校生のころアフリカや国際協力に興味を持ち、途上国支援を実践的に学ぶことのできる本大学の国際地域開発学科に入学。卒業後はすぐに青年海外協力隊に参加し、セネガルの小学校で子どもたちと菜園づくりに励みました。現地では大学で学んだことが多いに役立ちましたね。派遣中、ウガンダでネリカ米について学ぶ機会に恵まれ、2年目からはセネガルでネリカ米作りに挑戦しました。ところが、その年は数十年に1度の大干ばつで収穫はゼロ。その悔しさから稲作を本格的に学ぼうと大学院進学を決めました。 昨年からの1年間は、国際協力機構(JICA)の大学連携ボランティア派遣で再びウガンダへ行き、稲の栽培の研究や市場調査などをしてきました。将来は開発コンサルタントとして協力隊時代に稲作で失敗した西アフリカに行き、雪辱を果たしたいと思っています。
教授陣の声
溝辺 哲男先生
生物資源科学部 国際地域開発学科 産業開発研究室 教授
毎年卒業生の約1割が国際協力関連の現場へ
私の主な担当授業は開発プランニング論、国際協力論、地域研究です。本学科では理論はもちろん、フィールドワークも重視しています。毎年実施する海外研修では、私の場合、JICAの農業プロジェクトの現場に学生を連れて行くことが多いですね。これからの開発途上国への協力では、付加価値の形成を促す農業や農村開発の仕組みづくりが不可欠です。農業や農村地域の発展に価値を見いだし、そこを起点に活躍したい人はぜひ来てください。
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