広島大学大学院 国際協力研究科(IDEC)

大学院情報
「国際環境協力」「国際平和協力」「国際教育協力」を柱に国際協力学を研究
アジア・アフリカ地域の課題解決に貢献するグローバルリーダーを育成
研究テーマやキャリアプランに応じた多彩な特別教育プログラム
取得可能な学位:修士、博士

定員:修士課程71人 博士課程36人

学費:53万5,800円(年間)

奨学金:あり

所在地:東広島キャンパス〒739-8529 広島県東広島市鏡山1-5-1
Tel:082-424-6905 E-Mail:koku-gaku@office.hiroshima-u.ac.jp

 

 ここがポイント 

世界中から第一線の研究者

広島大学大学院国際協力研究科(IDEC)は、開発途上国の課題解決に取り組む人材の育成を目指し、1994年に設立された。世界各国から第一線の研究者と学生が集まり、「国際環境協力」「国際平和協力」「国際教育協力」の三つを柱に国際協力学の分野を牽引する研究拠点を形成。アジア・アフリカ地域からの留学生も多く、同地域の「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現に貢献するリーダーの養成に寄与している。IDECの特色は、研究テーマやキャリアプランに応じた特別教育プログラムが充実している点だ。米テキサス大学オースティン校リンドンジョンソン公共政策研究科との「日米複数学位プログラム」では、単位互換制度の下、必要単位や要件を満たせば最短3年で両研究科の修士号を取得できる。さらに国際公務員を目指す学生のための「国際公務員育成特別教育プログラム」や、海外の国際協力機関でインターンシップを経験できる「特別国際インターンシップ教育プログラムi-ECBO」も設定している。国際協力機構(JICA)と連携し、青年海外協力隊員としてザンビアの学校で理数科教育を支援しながら研究活動も行う「ザンビア特別教育プログラム」も実施。実践と研究の融合を意識した取り組みを進めている。

在学生に聞きました

松本 梓さん

国際協力研究科 開発科学専攻 博士課程前期 2年

 

環境や人道支援を研究 国連機関で実務を経験

転職活動中に国際協力の仕事を知り、海外での勤務経験や英語力を生かしたいと考えて、この国際協力研究科(IDEC)に入学しました。地元の国立大学で費用が比較的安いことに加え、英語による教育プログラム、教授陣の質の高さ、留学生の多い環境などが、IDECを選んだ理由です。現在は開発経済学を専攻し、水と衛生などの環境や、移民・難民の人道支援の政策評価について研究しています。博士課程前期では、カンボジア・メコン川流域のヒ素汚染対策について、環境汚染の情報開示が市民の行動に与える変化を分析しました。大学の援助を受け、タイの国連アジア太平洋経済社会委員会で行った2カ月間のインターンは貴重な経験でした。国際協力機構(JICA)ヨルダン事務所でのインターンの機会にも恵まれ、難民キャンプで調査を行いました。今後も博士課程後期で研究を続け、将来は開発援助機関などでプロジェクト推進や評価に関わる仕事に就き、持続的な開発に貢献したいと思います。

教授陣の声

金子 慎治先生

国際協力研究科 教授

 

途上国の課題解決へ 複眼的に取り組む力を

私の専門は環境経済学、開発経済学です。途上国が直面する資源、環境、エネルギー問題などを対象に、経済発展との両立や国際協力を通じた課題解決の視点から、持続可能な発展のあり方に関する政策を研究しています。大学院で不可欠なのは、高度な専門的知識と分析力、専門家としてのコミュニケーション能力。環境政策・開発政策は学際研究なので、国境や時代を超えた多角的な視点で問題解決に取り組む力が必要です。学生には、共同研究者として実践的な指導を行います。

『国際協力キャリアガイド2018-19』掲載
2017年のキャリアガイド『広島大学大学院』はこちら

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