一般社団法人 協力隊を育てる会

ザンビアでネリカ米の指導をする青年海外協力隊員

 
青年海外協力隊を民間の立場で支える会

　協力隊を育てる会（以下、育てる会）は、民間の立場で一般市民に広く青年海外協力隊事業への理解を求め、協力隊事業に対する社会全体での支援の輪を広げていくことを目的として、１９７６年に発足した外務省の認可団体だ。　主な事業は、①協力隊に参加しやすい社会環境の整備、②現役の協力隊と元協力隊員の活動支援、③協力隊事業の広報――の三つ。全国47都道府県と２市に組織された育てる会が、地元企業や大学などの教育機関、自治体などに加え、青年海外協力協会、国際協力機構（ＪＩＣＡ）、国内機関といった関係組織と連携し、派遣隊員の壮行会や帰国隊員の報告会、国際理解の集いなど、地域性を活かした独自の活動を展開している。
　こうした活動の根底には、「協力隊に参加しやすく、その経験を地域社会に還元しやすい社会をつくる」という理念がある。育てる会は企業や自治体などに働きかけ、職場に籍を置いたまま協力隊に参加できる「現職参加」の環境づくりや、協力隊経験者の採用促進にも尽力している。

隊員の活動を支援小さなハートプロジェクト

　一般市民も途上国での国際協力に参加する機会として、隊員の自主的な活動を寄付という形で支援できる「小さなハートプロジェクト」を行っている。他にも帰国隊員の活動報告会や主に会員・隊員の家族・友人を対象とした交流会を開催。また国際協力イベントでの出店時には、応募相談などを行っている。さらに、会員向けの広報誌の編集・刊行、加えて、隊員活動・途上国の様子を生き生きと伝えるカレンダーや協力隊のシンボルマークをあしらったＴシャツなどオリジナルグッズも企画・販売している。

『国際協力キャリアガイド2019-2020』掲載
『国際協力キャリアガイド2017―2018』はこちら