2021年国際協力キャリアガイド:「大阪大学グローバルイニシアティブ機構」

 

学校紹介
「大阪大学 グローバルイニシアティブ機構 ※ASEANキャンパス構想」
グローバルイニシアティブ機構 准教授 住村 欣範先生
大阪大学では、グローバルイニシアティブ・センターを発展的に改組し、2021年4月に大阪大学グローバルイニシアティブ機構を発足。同機構ではグローバルナレッジパートナー、ASEANキャンパス構想、優秀な留学生の獲得という三つの重点事業を機能的に運営している。全学的に"海外" に関することをコーディネートするのが同機構の主な役割で、これまで各研究室で独自にあった海外ネットワークを集約。文系理系問わず横展開し、つなげることで複雑化する社会課題への共同研究などを促している。
学生が参加できる事業としては、ASEANキャンパス構想がある。ASEAN地域の学生と日本の学生が大阪大学の海外校の学生として共に学び、交流しながら単位も取得できるさまざまな教育プログラムを提供するもの。多くは大学院生を対象としているが、「キャリアアドバンス英語プログラム(ブルネイ)」といった学部生も対象にしたプログラムもある。現在はタイ、ベトナム、インドネシア、ブルネイにキャンパスがあり、今後マレーシアとフィリピンにも拡大を検討中だ。
各キャンパスにはコーディネーターがおり、現地での生活や研究のサポートをしてくれる。さらに、大阪大学の学生用のスペースもあり、学びやすい環境となっている。同事業を担当する住村欣範准教授は、「今後はこれまでのような経済発展に資する途上国開発だけでない、ASEANとの新しいパートナーシップが必要となっていくだろう。そのための学びを機構としても整備し、さらに大阪大学がもともと強い産学連携を、現地の状況やグローバルな課題といった新たな視点を取り入れた未来志向の協力関係に強化していきたい」と話す。

 


(本内容は、取材当時の情報です)

『国際協力キャリアガイド21-22』掲載

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