株式会社タスクアソシエーツ|国際協力に携わる企業

食と農を通じた地域開発の専門家集団

 株式会社タスクアソシエーツは、、開発途上国の農業開発に重点を置いた地域開発に貢献することを目的としたコンサルティング企業。農と食の安定こそが開発途上国の人々の暮らしを支える根幹と捉え、国際協力機構(JICA)、外務省などの調査、プロジェクトの実施、評価事業などに加え、民間企業の海外進出支援などのコンサルティング・サービスを提供している。具体的な業務分野は、農業開発や地域開発/農村開発から貧困対策、農産物市場・流通など幅広く、社員の専門領域も栽培から収穫、収穫後処理、下降、流通、マーケティングに加え、種子・肥料・農業機械等の投入財、農産物加工、食品安全に至るまで、川上から川下全体を網羅。社員全員の技術と知識を終結し、対象地域での最適な支援の実施を目指している。

 事業の柱の一つが、農業・農村開発支援。例えばカンボジアではコメの優良種子生産システム構築のため生産技術の向上、認証・検査システム導入を支援したほか、タンザニアでのコメ振興支援計画プロジェクトでは収穫後処理やマーケティング分野で小規模農家向けの研修を実施した実績を持つ。もう一つの柱は、アグリビジネス展開支援で、国内外の人材に向けた農業研修事業のほか、中小企業の海外進出支援を行っている。例として、山梨県での桑の栽培から桑の葉茶製品の製造・販売を行う株式会社桑郷の海外事業展開をバックアップし、フィリピン・パンパンガ州での事業展開を目指したビジネスモデル策定や営農計画策定支援などを担当している。

当社の“2030年構想”

農業を通じた取り組みと
テレワーク促進

 農業開発コンサルタントは直接途上国で農業を行うわけではありませんが、農業指導を通じてその国が安定的かつ継続的に農業生産を行うことに貢献しています。現在では多様な農作物がいろいろな国で生産され輸出入も活発ですが、適正技術での自国の農業生産を促進することは、食糧安全保障やカーボンフットプリントの観点からも重要です。

 また、新型コロナ禍を契機に現在は全社員がテレワークを行なっています。ICTを活用した柔軟な働き方は移動に伴うCO2削減やペーパーレス化等の効果が期待できます。業務を見直し、働きやすい環境を整えることが結果的にCO2削減にもつながっていくため、身近な取り組みから進めています。

社員さんに聞きました

当事者にしかわからない
現地の人々の考えを理解し
押しつけではない支援を

山﨑勝さん(コンサルタント部)

山﨑勝さん(コンサルタント部)

 国際関係学を学んでいた大学2年時、バックパッカーでパキスタンへ。体調を崩してしまった時、現地の人が自分たちの生活も苦しいのに私に食事を食べさせてくれました。自分で食べるものぐらい作れないといけない、農業をしよう!と思い立ち、大学を休学して、アジアやアフリカからの研修生と共に農業を学びました。レソトからの研修生に「日本で育ったあなたには絶対貧困の意味はわからない」と言われ、はっとさせられたことも。大学卒業後はNGOに就職してカンボジアに赴任し、野菜・コメの栽培や養鶏・養豚の技術指導、森林の保全活動に従事。こちらが教えるつもりが、結局は現地の人々に教えてもらうことのほうが多いと感じました。その後、専門スキルを生かそうとタスクアソシエーツに入社。どの国に行っても彼らなりの農業のやり方があって興味深いです。農業は現地の人々にとっては生活の一部。コメを年2回作れば収穫量は増えるけれど、家族と一緒に過ごす時間が少なくなるのはいいのかなど、対話しながら仕事をするのが大事だと思います。将来は自分で農業をやったり、カンボジアで活動したいと考えています。

農家に野菜の栽培技術について説明する様子

農家に野菜の栽培技術について説明する様子

イネの「幼苗一本植え」に農家と共に取り組む様子

イネの「幼苗一本植え」に農家と共に取り組む様子

略歴

・18歳:海外の仕事に憧れ、大学で国際関係学を学ぶ。バックパッカーでアジアを訪問
・21歳:大学を休学し、専門学校で海外からの研修生と共に農業を実践的に2年間学ぶ
・24歳:NGOに就職し、カンボジアでのさまざまな農業支援にトータルで10年携わる
・47歳:当社に入社して4年目。カンボジア、カメルーン、南スーダンなどで農業支援を担当

会社データ

・名称:株式会社タスクアソシエーツ
・設立:1990年
・資本金:1,300万円
・従業員:14人(2022年6月現在)
・本社:東京都世田谷区
・住所:〒156-0043 東京都世田谷区松原2-42-9 美鈴Nビル501号
・Tel:03-6379-2083
・Mail:info@task-a.jp

『国際協力キャリアガイド22-23』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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