東京都市大学 環境学部/大学院環境情報学研究科|国際協力が学べる大学・大学院

★『国際協力キャリアガイド2024-25』は、2024年10月中旬発売予定です★

オーストラリアの大学と連携した専攻も

日本初の「ISO14001」認証を取得した横浜キャンパス

 工学教育の理想を求める学生らによって、1929年に創立された東京都市大学。教育面では、入学から卒業までの間にどれだけ能力を高められたかを教育効果の尺度とする「Best Value University」を観点に加え、学生と真摯に向き合う教育支援体制を構築している。研究面では未来都市研究機構を設置した他、2023年4月にはデザイン・データ科学部を開設し、8学部18学科・2研究科8専攻の体制となった。

 環境学部および大学院環境情報学研究科では、地球温暖化や食料・水の問題を解決するため、2つのアプローチを融合させて教育に取り入れている。1つは地球や地域で起こっている現象、自然の劣化・修復のメカニズムを解明する自然科学的なアプローチ、もう1つは人や社会の意識改革、地球社会としての取り組み方といった社会科学的なアプローチだ。2024年4月には、同科に東京都市大学・エディスコーワン大学国際連携環境融合科学専攻博士前期課程を開設予定で、両大学が連携してカーボンニュートラル社会の実現に向け、アジア大洋州でリーダーシップを発揮できる人材養成を目指す。

 同学部・研究科を擁する横浜キャンパスは、日本の大学・教育機関で初の「ISO14001」の認証を取得。最先端のエコ・キャンパス、サイバーキャンパスでもある。

学生の声

学部3年で論文発表 住環境の向上を目指し国際学会にも出席予定

大学院環境情報学研究科 修士1年 水谷 のくとさん

Q.なぜ大学院に進んだの?
A.就活の際に修士号が必要と痛感
環境・建築系に興味があり、OBである父親からも雰囲気がよいと聞いていたので、本学の環境学部に入学しました。学部3年次から技術職を目指して就活を始めたところ、周りは修士生が多く勝てないと思い、さらに知識を深めるために大学院に進みました。

Q.研究テーマは?
A.「快適な住環境」の探究
住宅の室内温熱環境についての研究です。昨今、エネルギー供給が不安定になって各国で電気代が値上がりする中、快適な住環境づくりが望まれています。戸建てと集合住宅の住環境の差や、電気使用量によってどのように違いが出るかなど、多角的に探っています。

Q.ゼミ・研究室の雰囲気は?
A.留学生との討論が刺激に
リジャル研究室は他に比べて広く景色も良いため気に入っています。研究室には25人が所属していますが、大学院生は、私ともう1人以外は留学生なので、英語でコミュニケーションを取ることができます。博士課程の学生も多いため、良い刺激になっています。

Q.卒業後の進路は?
A.論文を書き、研究を続けたい
就職するとしたら自分の強みや、専門的な知識を生かせる技術職に就きたいです。研究を続けたい気持ちもあり、海外の大学院も視野に入れています。そのためにはたくさん論文を書き、実績や自信をつけたいです。3年次に日本建築学会で登壇して以降、学会で論文を発表しています。

Q.今後の目標は?
A.日本の良い住環境を広めたい
現在、今年の12月にインドで開催される国際学会に向けて論文を書いています。海外でも活躍できるグローバルな人材になることで、人生の選択肢も増えると考えており、今後は英語の論文も書いて、日本の良い住環境を海外にも広めたいです。

リジャル先生の研究室の様子

先生から

他学部の授業で可能性が広がる

リジャル・ホム・バハドゥル先生 環境学部 環境創成学科 研究教授(大学院環境情報学科 研究科長)

エンジニアを目指し母国ネパールのトリブバン大学で建築を学び、京都大学で博士号を取得。横浜キャンパスには環境学部の他、情報メディア学部やデザイン・データ科学部もあり、他学部の授業を受ければ相乗効果で問題解決の可能性が広がるでしょう。学部生の学会発表も「就活でアピールできた」と好評です。

学校情報

東京都市大学
定員:学部1,750人、大学院344人(大学全体)
学費:143万6,000~173万6,000円(初年度、入学金などを含む)

卒業生就職先

情報通信業、サービス業、製造業、建設業、不動産取引・賃貸・管理業など(環境学部・メディア情報学部・大学院環境情報学研究科)

奨学金情報

五島育英基金奨学金(給付)などあり

『国際協力キャリアガイド23-24』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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