大学院情報
学問的視野から多文化共生・国際協力を理解
1人ひとりが工夫してフィールドワークで現場を体験
自ら考え、課題に向き合える人材を育てる
取得可能な学位:学士(国際関係学)
定員:70人
学費:入学金20万円 授業料・施設設備費108万円(予定)
奨学金:あり
所在地:〒187-8577 東京都小平市津田町2-1-1
Tel:042-342-5113(企画広報課) Email:kouhou@tsuda.ac.jp
ここがポイント
女性の力を社会のために
近代日本初の留学生の一人、津田梅子によって1900年に設立された津田塾大学は、専門知識にとどまらず全人的な教養を備えたAll-around womenの精神を掲げ、高度な教育研究と少人数教育の方針に基づいて、「男性と協同して対等に力を発揮できる女性」を育成し、3万人以上の卒業生を送り出してきた。2017年には千駄ヶ谷キャンパスに総合政策学部を新設し、現代社会の課題解決に向けてリーダーシップを発揮する女性の輩出を目指している。2019年度に設立される多文化・国際協力学科は、前身となる多文化・国際協力コースを基に、教授陣と定員の拡充を行ったもの。国際協力・多文化共生を見つめなおし、行動力をもって国内・海外の社会の課題に向き合えるような人材の輩出を目指す。同学科の特徴の一つが、自らテーマと研究地域を選んで現場に赴き、調査を行うフィールドワークだ。学校側が行き先を手配するのではなく、教職員や先輩などの支援を受けて自ら計画を立てることを通して、課題に取り組む自主性を育てる。国内・海外でのフィールドワークの成果を同級生や後輩と共有することで、さらなる視野の拡大やネットワークの展開にもつながっている。
武輪 佳代子さん
学芸学部国際関係学科 多文化・国際協力コース 4年
「フィリピンの教育問題日本の課題とつながる」
もともと国際協力に関心があり、いつかは支援の現場に立ちたいと思っていた私は、国際協力分野に強いこの大学を進路に選びました。2年次から始まるフィールドワークは、実際に現場に立てる貴重な機会ですが、漠然とした国際協力・開発支援のイメージを、具体的なテーマやターゲットとなる地域に落とし込み、どのように調査を進めるかを自分で選ぶ必要があったので、準備には苦労しました。私が選んだテーマは「不登校」。フィリピンで学校を中途退学してしまった人向けに週末学級が開かれていることを踏まえて、そこに戻ってくる人たちの状況や、フィリピンの学校を巡る事情を調査しました。フィールドワークは、現地に行ったら自分ひとりで動かなければならないので不安でしたが、先生や仲間、友人と相談して乗り越えることができました。今後は日本国内の不登校の問題にも視野を広げ、日本と世界に共通の課題をつなぐ架け橋になりたいと思います。
教授陣の声
丸山 淳子先生
学芸学部国際関係学科 准教授(新学科担当予定)
「当たり前のその先へ自律のできる人材育成」
新学科は国際社会の実情や人の移動、多文化共生などの学習を通して、学問的な視点から国際的な課題を理解することを主眼に置いています。課題に対する理解を深め、将来、国際協力分野で活躍するための基礎力づくりとして、語学の習得やフィールドワークに力を入れているのが特徴です。学生の皆さんも、試行錯誤を繰り返し、課題を乗り越えながら、熱心に研究テーマやフィールドワークに取り組んでいます。彼女たちの経験を通して私もまた多くの発見を得ています。
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