大学院情報
さまざまなアクター間の対話と議論を踏まえ、社会運営のあり方を学ぶ
平日昼は英語、夜間・週末は日本語で開講され、社会人も通いやすい
留学生は海外の実務家多数、現場の声を聞くチャンスに
取得可能な学位:公共政策修士(専門職)
定員:55人(入学定員)
学費:1,333,000円(1年間)
開講形態:平日昼(英語)、平日夜・週末(日本語)
奨学金:ガバナンス研究科給費奨学金(入学定員の約半数に年額20~30万円)など
住所:〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1
Tel:03-3296-2397
ここがポイント
多角的に社会課題を見つめる
明治大学公共政策大学院は、新しい時代の政治・行政に対応できる高度な知識と視野を備えた職業人の育成を目指している。日本人学生の8割を現役の政治家や公務員、非政府組織職員などの社会人が占める一方で、留学生の多くが国際協力機構の人材育成奨学計画(JDS)などを使って来日した開発途上国の若手行政官など、海外で実務に取り組む将来のキーパーソンの集う場となっているのが、本研究科の特徴だ。主に留学生を対象とした英語での授業は平日昼に開講され、日本語での授業は社会人が通いやすい平日夜や週末に開講。日曜・祝日には集中講義が開催されるほか、録画された授業をネット配信で視聴できるリモート・ラーニングの整備など、仕事と学業を両立しやすい環境が整っている。本研究科の狙いは、自ら社会の課題に挑戦しようという意欲の持ち主が、専門的な知識を身に付け、課題解決の担い手として活躍することだ。教員にも国際協力経験者が多く、理論と実践をつなぐ現場の最新事情を学ぶことができる。多彩な経歴のクラスメートや、途上国で将来の行政を担う卒業生などのネットワークの拡大も、実務家としての貴重な基盤となるだろう。
西山 晃一さん
ガバナンス研究科 2年
公共政策を幅広く学ぶ学生同士の議論も魅力
人を助ける仕事をしたいと思っていた私は、大学卒業後、赤十字病院で働き始めました。その中で、医療政策に興味を持ち、現在は災害発生時における行政と医療機関の効果的な連携について研究しています。この大学を選んだのは、医療ガバナンスの最先端だけでなく、公共政策の知識を幅広く身に付けられると考えたからです。先生方は地方行政から政策立案、社会的起業など、各分野の一線に立ち、最新事情に精通している人ばかり。一緒に講義を受けるクラスメートも、多くが社会人で、地方議員や企業経営者、公務員がそれぞれの視点から議論しています。将来は学んだことを災害対応などの社会課題に生かすのが目標です。ご縁があって、昨年末に国際協力に関わる団体に転職し、中小企業の海外展開支援をお手伝いしています。日本の中小企業が持つ技術を途上国の社会課題解決に活用する新鮮なアプローチなので、認知度を高めてより多くの課題解決につなげたいと考えています。
教授陣の声
源 由理子先生
公共政策大学院ガバナンス研究科長
新しい時代のガバナンス その担い手としての挑戦
私の専門は社会開発論と評価学です。開発援助を含む公共分野のプロジェクト運営では、多様なステークホルダーとともにその有効性を検証し、問題があれば戦略そのものを改善することが重要です。当研究科には、さまざまな立場で活躍する社会人やこれから公共分野で活躍したい学生が集まっています。多様な人々が知恵を出し合ってより良い社会を運営する“協治(ガバナンス)”の実現に向けて、自らを磨き、課題解決に挑戦したい人をお待ちしています。
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