教えてくれた人:いであ株式会社 海外事業本部長 小宮雅嗣さん
現地の人と共に計画を実現喜びを分かち合う 政府開発援助(ODA)による国際協力活動において、技術力をベースに最前線の現場で活動するのが開発コンサルタントだ。一国の未来を描く壮大なプロジェクトに従事し、現地の人々と共に計画を実現し、喜びを分かち合える、やりがいに満ちた仕事である。途上国への支援は、電力、上下水道、交通、環境、農業、防災、保健医療、教育など、人々の暮らしのあらゆる領域で行われており、開発コンサルタントは、それぞれの専門性を活かして業務に当たる。
国づくりの初期段階では、保健衛生や初等教育などBHN(Basic Human Needs) の支援が求められることが多いが、発展が進むと、鉄道などの大型インフラのニーズが高まってくる。開発コンサルタントとして長年活躍している、いであ株式会社副社長執行役員/海外事業本部長の小宮雅嗣さんが大切にしてきたのは、相手国との心のつながりだという。そしてODAのプロジェクトについて「自分たちは"技術の外交官" だと考えて、日の丸を背負った気持ちで仕事をしてきた」と語る。
さらなる世界との連携・信頼関係の構築
ポストコロナにおいては、国際協力にも新しい視点が求められる。小宮さんは「諸外国との連携・信頼関係がいっそう求められ、プロジェクトは異なる分野で協働するマルチセクターアプローチの時代になる。開発コンサルタントは、経済発展と国際貢献の双方のビジネスセンスを持ち、広い視野と高度な技術を身に付ける必要がある」と新しいコンサルタント像を描く。また、業務自体が調査、計画、設計、施工監理などの領域にとどまらず、インフラや事業運営の領域にもますます拡大していくと予測している。
国際協力キャリアガイド2020掲載記事
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