2016年国際協力キャリアガイド:
共立女子大学大学院

 

学校紹介
「共立女子大学大学院 国際学研究科」
本研究科の国際協力研究プログラムでは、人口問題、世界経済危機、環境破壊、紛争、感染症などの国境を越えた地球規模課題の解決を目指す国際協力人材を養成するため、グローバルガバナンス、サステナビリティー、南北問題の3つのクラスターから成るカリキュラムがある。理論と知識を実践し、問題発掘・解決力を高めるため、ボランティアやインターンシップの参加を奨励しており、修了後はグローバル企業や国際交流の分野で活躍することが期待されている。教授・講師陣の多くは官公庁、国際機関、金融機関などで実務経験を持っており、アカデミックな知見に加え、実践的かつ現実的な視点に立って、国際協力を志す学生たちの指導を行っている。
「女子大」だが大学院は男女共学で、留学生を積極的に受け入れるなど、さまざまな人々の学びの場として開かれた研究体制を整えており、他の大学院や海外留学で修得した単位を修了要件に含めることも認められている。

 

先生に聞きました!


国際学研究科 黒澤 啓 教授


本研究科は、国際協力とそのシステムに関する専門的知見、コミュニケーション能力、問題発掘・解決型の実務能力を身に付けて、その力を国際社会に幅広く生かし、中核的な役割を担うことができる人材の養成を目指しています。少人数制できめ細やかな研究指導を行い、座学だけではなく、担当教員がゼミ生と合同でフィールドワークを行うなど、学生一人ひとりの学習ニーズに応じて多面的に学べるカリキュラムが組まれています。国際機関などでの実務経験を持つ教員が多く、キャリア形成に役立つ実践的なアドバイスが受けられるのも魅力のひとつです。
国際学に強い関心を抱き、国際協力や海外ビジネス、文化交流などの社会的取り組み、あるいは日本国内の地域活性化に貢献したいという意欲あふれる皆さんの入学をお待ちしています。
 


学生さんに聞きました!

国際学研究科修士課程1年 ゴ・ティ・タオさん

ベトナムに生まれ育ち、短大を経てハノイ大学に在学していた頃、ハノイ市内で実施されていた国際協力機構(JICA)の鉄道整備事業を詳しく知る機会がありました。これをきっかけに、大学では生け花クラブや国際交流基金などで日本とかかわる活動に積極的に参加し、日本とベトナムの協力関係について本格的に研究したいという気持ちが高まりました。来日後、本研究科に入学したのは、先進的な女子教育の伝統を持ち、国際協力やJICA事業に精通する先生方から、少人数制できめ細やかな指導を受けられる環境が整っていることが決め手でした。とりわけ複合的な学問である国際学を学ぶには、魅力的な場であると感じています。
現在は、教育分野におけるベトナムと日本の協力体制、今後の課題について研究しており、大学在学中に新聞社のインターンシップで取材を行う中で、都市部と地方の教育格差に問題意識を持つようになったことをきっかけに、その是正のため、両国の効果的な協力関係はどうあるべきかを考察しています。また、ベトナムの教育制度整備に関しても、日本から学ぶ点は多いと感じています。大学院修了後はベトナムに戻り、学んだ知識を生かして母国の教育の発展に尽くしたいと思います。ベトナムと日本の懸け橋になって、母国の発展や国際協力に少しでも貢献できればうれしいですね。


『国際協力キャリアガイド2016-17』掲載

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