「大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(SSI)」
先生に聞きました!
地球社会共生学部 教授 学部長 升本 潔先生
前職の国際協力機構(JICA)での経験も踏まえつつ、国際協力論入門、アジアの都市インフラ、地球環境と資源などの授業を担当しています。ゼミでは、国際協力、地球環境問題、持続可能な開発という三つのテーマを設定しています。それぞれテーマとしては間口が広いのですが、学生の興味や関心が広範囲にわたっているので、入り口は広く設定して、関心を持った切り口で研究を深めていってもらいます。3〜4年ほど前、日本の国際協力にてデジタルトランスフォーメーション(DX)が今ほどポピュラーではなかった時期にICT for Developmentというテーマで研究した学生もいました。彼は青年海外協力隊を経て今年から英国の大学院で研究を続ける予定です。アジアのダイナミックさに触れてグローバルな視野と共生マインドを育んでほしいと、アジアの大学への留学をカリキュラムに組み込んでいます。アジアをはじめとした異文化に興味を持って、そうした文化に触れてみたい、交流してみたいと希望する人にふさわしい学部だと思います。
学生さんに聞きました!
地球社会共生学部3年 原 優奈さん
小学校5年生から高校生まで、福岡でアジア・オセアニア地域の子どもの国際交流イベントに参加していましたが、高校生の時ネパールで行ったボランティア活動で考えさせられることが多く、もっと深く学びたいと考えるように。海外に留学できるところがGSCの一番の魅力だと思います。新型コロナウイルス感染症のために残念ながら私はまだ留学できてないのですが、気持ちを切り替えて留学の代わりに国内で何ができるかを考えてみました。答えの一つが英語です。最近は毎月TOEICを受験していて、5月には入学時より400点ほど点数を上げることができました。入学直後は大変でしたが、1、2年生の時に授業で英語を集中的に勉強したことが活きていると感じています。
英語以外で取り組んでいるのが、学外の団体の活動を通しての交流です。日本に滞在中の留学生と日本人をつなぐ団体と、日本の高校生向けに国内でサマースクールを開催する団体の2カ所で活動しています。こうした場でも英語がすらすら出てくるようになりました。卒論では、中学生の時に訪れたブータンの伝統文化と近代化の両立を取り上げる予定です。高校時代ネパールでボランティアを体験してみて、自分たちだけでやれることには限界があると感じました。将来はもっと大きいインパクトを与えられるように、ビジネスを通じて国際協力に貢献できればと思っています。
(本内容は、取材当時の情報です)
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