埼玉大学 教養学部|国際協力が学べる大学・大学院

★『国際協力キャリアガイド2024-25』は、2024年10月中旬発売予定です★

多様な学びから広い視野と国際性を持つ人材を育成

緑に囲まれた図書館

 自ら問題を設定し解決する能力と、国内外の人々との的確なコミュニケーション能力を身に付けて現代の諸問題に適切に対処し、解決の展望を切り拓けるグローバル人材の育成を目指す埼玉大学教養学部。人文・社会科学の幅広い領域をカバーし、「グローバル・ガバナンス」「現代社会」「哲学歴史」「ヨーロッパ・アメリカ文化」「日本・アジア文化」の5つの専修課程と11の専攻を持つ。

 1年次は各専修課程・専攻の授業を自由に受講しながら自分の興味関心を定め、2年次からいずれかの専修課程・専攻に所属。関心に応じて他の専修課程・専攻の授業も受講できるカリキュラムとなっている。外国人留学生との議論を通して多様な価値観や文化、歴史など学べる他、外国人教員による英語講義も多数あり、高度な英語スキルを身に付けることもできる。座学だけでなく、事前の調査や講義を経て開発途上国での現地調査などの実践に移すことができる授業も魅力の1つ。これまでインド、カンボジア、ネパール、ヨルダン、ラオス、ルワンダで調査を行い、研究報告書を出している。

 海外留学への支援も手厚い。1年間の長期留学での取得単位が認定され4年で卒業できる仕組みや留学前の語学集中講義などを用意。全117の協定校と連携を結んでいて、選択の幅も広い。

学生の声

スタートは「留学への憧れ」。留学で得た財産を生かして夢を実現

羽鳥 瑞生さん 教養学部 グローバル・ガバナンス専修課程 国際開発論専攻(2019年3月卒業)

Q.この大学を選んだ理由は?
A.英語、留学、学問の幅広さ
高校時代は明確にやりたいこと、学びたいことがなく、「英語が好き」「いつか留学したい」というぼんやりとした思いから、英語・第三言語を学べ、留学支援が手厚くて留学の協定校も多く、かつ入学後に自分に合う学問分野を幅広く選択できる埼玉大学教養部を選びました。

Q.ゼミ・研究室の雰囲気は?
A.今の仕事へつながる経験
「グローバル・ガバナンス専修」は大量の英語文献を読むのが日常で、大変でしたがこの経験のおかげで仕事で英語の提案書や契約書を毎日読むことも苦ではありません。計画からアポ取り、車や通訳の手配まで学生主体で行ったヨルダンでの現地調査も、今の仕事につながる貴重な財産です。

Q.研究テーマは?
A.中東の水資源をめぐる紛争と和平
卒論のテーマは「ヨルダン川水系における国際河川紛争」。流域各国が水資源を巡って紛争を繰り返す中、ヨルダンとイスラエルは和平を達成し、共同での水資源開発を行っています。何が和平を可能にしたのか、現地調査を踏まえ研究を行いました。

Q.卒業後の進路は?
A.開発コンサルの営業職として海外へ
国際協力を軸に就活を行う中で、開発コンサルティング業界を知り、インターンで営業職を体験。面白いと感じ、中でも海外現地事務所を多く有する日本工営に就職しました。現在は営業担当としてバングラデシュに駐在し、技術者の支援、現地のニーズ分析、案件形成などを行っています。

Q.大学の魅力は?
A.自分の世界を広げる出会いとつながり
奨学金情報の提供、留学経験のある先輩・留学生との座談会、IELTSの集中講義などの大学の支援を受け、移民・難民問題について学ぶためミュンヘン大学に1年間留学。留学先でのさまざまな人たちとの出会いは私の視野と世界を広げ、留学後には各国の友人を訪ねる楽しみもできました。

ドイツ語クラスのクラスメイトと大学の講堂で

先生から

学生主体の現地調査から得る学び

近藤 久洋先生 教養学部グローバル・ガバナンス専修課程 国際開発論専攻 教授

埼玉大学教養学部で毎年実施している「国際開発フィールドワーク」は、事前の資料検討をベースに、学生が現地調査を企画・運営しています。大学での学びの中でもとてもChallengingな経験になることでしょう。この経験から大きく成長し、自信を深めてほしいと期待しています。

学校情報

埼玉大学
取得可能な単位:学士(教養)
定員:160人
学費:入学料28万2,000円、授業料53万5,800円(年間)

卒業生就職先(単位:人)

国際協力業界では国際協力機構(JICA)、日本工営、八千代エンジニヤリングなど

入学試験方法

一般入試:英語重視
3年次編入学入試も行われており、社会人入試枠もある

『国際協力キャリアガイド23-24』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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