静岡県立大学　国際関係学部国際関係学科　大学院国際関係学研究科｜国際協力が学べる大学・大学院

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少人数教育でグローバル人材を養成

コミュニティプラザと講堂

　「多様な言語、政治、経済、文化等を理解・尊重し、国内外を問わず、グローバル化に対応し活躍できる人材の養成」を理念に掲げる静岡県立大学国際関係学部は、国際関係学科と国際言語文化学科があり、世界各地の地域研究と言語教育に力を入れている。特筆すべきは専任教員1人当たりの学生数が14.8人という徹底した少人数教育だ。両学科とも1、2年次に国際人としての基本的スキルを身に付け、3，4年次にはゼミに所属し、興味を持った専門プログラムを選び、その分野を掘り下げる。

　国際関係学科の学生が選択できる専門プログラムは、国際公共政策、国際開発、共生社会の3つ。国際言語文化学科はグローバル・コミュニケーション、比較文化、日本研究、アジア研究、ヨーロッパ研究の5つ。カリキュラムは自由度が高く、専門プログラム以外の科目も履修できる。世界各国の大学や研究機関と協定を結び、共同研究や学術交流、留学生の派遣・受け入れにも積極的だ。

　就職支援体制も手厚い。同校のキャリア支援委員会は、国際協力の仕事に関する講演会や報告会、企業見学などを行う。卒業後、より専門を深めたい学生は、同大学大学院国際関係研究科に進む場合が多いが、社会人や留学生も広く受け入れる。また、一定条件の下、学部3年次から研究科への飛び級も可能だ。

学生の声

海外から学び、地域の居場所づくりを目指して

石川麻衣さん

Q,この大学を選んだ理由は？
A.カンボジアの子ども支援への興味
高校の修学旅行でベトナムとカンボジアへ行き、物売りをする子どもたちを見て衝撃を受けました。静岡県で生まれ育ち、大好きな静岡で途上国支援について学びたいと思い、静岡県立大学に入学。大学にカンボジアの子どもを支援するサークルがあったことも理由の1つです。

Q.ゼミ・研究室の雰囲気は？
A.ディスカッションで意見交換
ゼミでは国際協力についてもっと専門的に学びたいと思い、古川先生のゼミに入りました。課題文献を読んでレジュメを担当の生徒が作り、それについてみんなでディスカッションをします。少人数制でJICAでのご経験のある古川先生の講義はとてもおもしろいです。

Q.研究テーマは？
A.人のつながりで社会を変える概念
「社会的連帯経済」という概念に興味があり、スペインへのスタディツアーで地域の困りごとを共有して誰かが手助けする「時間銀行」などの取り組みについて見てきました。このような取り組みは日本にはまだ少ないようなので、卒論でテーマにできたらいいなと思っています。

Q.今後の目標は？
A.子ども支援と地域での居場所づくり
卒業後は児童福祉関係の仕事に就きたいと考えています。大学のサークル合同勉強会で子どもの権利を知り、権利が守られていない子どもたちが日本にもいることを知ったのがきっかけです。将来は地域の公民館などを利用した居場所づくりにも関わることができたらと思います。

Q.大学・大学院の魅力は？
A.社会貢献系サークルが多いです
この大学は地域や海外などへの社会貢献活動を行うサークルが多く、私も「静岡学生NGOあおい」に所属し、カンボジアの子どもたち、特に男子の性的虐待防止活動に取り組んでいます。街頭募金での支援や、プロジェクトの内容について意見交換を行っています。