玉川大学 農学部 環境農学科|国際協力が学べる大学・大学院

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創立当初から、真の国際人材を育成

ホールデンレイクから臨むカナダナナイモ校地

「全人教育」を理念に掲げる玉川学園は1929(昭和4)年に創立。本物に触れる学びを実践し、当時はまだ珍しい国際教育を展開した。

 都心からのアクセスにも優れた立地にありながら、キャンパス内には農学部の畑や水田、温室も完備。種まきから収穫まで全ての農作業が体験でき、LEDを利用した植物工場や食品製造を学べる生産加工室も備える。さらに箱根の自然観察林、北海道、鹿児島、カナダに農場を持つなど「本物」を体感しながら学ぶ環境が整っている。農学部3学科の中でも「環境農学科」は、特に自然環境や農業、社会を多角的に理解し、持続可能な社会に貢献できる「SDGs人材」を育成する。研究室にとどまらず、国内外の農場実習を活用して農業と自然を学ぶ。

 世界に通用する知識と英語力を修得するため、2年次には4カ月の海外留学、卒業までにTOEIC600点以上獲得が必須となっている。

 3年次後半からは、生態系や地球環境の成り立ち、人間による環境への影響を研究する「生態系科学領域」、環境負荷の少ない農業技術や希少植物の栽培手法、農業と社会の関わりを学ぶ「持続的農学領域」のどちらかに所属。4年次からは専門領域に分かれて卒業研究を進め、より高度な知識と技術を身に付ける。

学生の声

「本物の環境保全」と「世界に通じる英語力」を同時に学んだ4年間

農学部 環境農学科4年 本田 真奈さん

Q.この大学を選んだ理由は?
A.農学と留学、両方を実現できるから
高校時代「幅広く理系の知識を学びたい」と先生に相談したところ、農学部を勧められました。同時にアメリカ留学をして看護を学んだ祖母の影響から、留学への強い憧れもありました。グローバル教育に力を入れ、4カ月のカナダ留学がカリキュラムにあるこの学科を知り進学を決めました。

Q.ゼミ・研究室の雰囲気は?
A.テーマに合った指導が受けられる
海外留学を含めフィールド演習が多く、あまり研究室内にいることはありませんが、設備類は整っています。ゼミでは、先生がマンツーマンで一人一人に合った指導をしてくれます。北海道や箱根、鹿児島に大学所有の農場や実験施設があるため、頻繁に訪れて調査や研究ができる点も魅力です。

Q.研究テーマは?
A.テーマは「倒流木による生物多様性の向上」
台風などで川に倒木がある場合、日本では水害の原因になるとして取り除くのが一般的。でも、カナダ留学中に、倒木や流木には河川・森林・海全ての生態系を豊かにする働きがあり、現地では積極的に残していることを知りました。これを北海道で応用した際の生物への影響が研究テーマです。

Q.卒業後の進路は?
A.いずれは「健全な森を守る仕事」に
本学の大学院に進学し、国内外で幅広い経験を持つ南先生の下で洞察力、観察眼を養いたいと思っています。本学はカナダにもキャンパスや演習林があるので、留学も考えています。将来的には実地踏査や生態系のつながりを考えられるような仕事に就き、森林の保全に貢献していきたいです。

Q.大学・大学院の魅力は?
A.留学制度、英語を学ぶ環境が整う点
4カ月の留学も全て卒業に必要な単位に加えられるので、4年間で卒業可能です。留学には400点、卒業には600点TOEICのスコアが必要など、英語を学ぶ環境が整っています。全学共通の「TAMAGOスタッフ」制度では、海外学生との交流や国際交流イベントの参加などもできます。

カナダMacMillan Park(Cathedra Grove)にそびえ立つ「Douglas-fir」

先生から

現場でしか得られない経験と知識の融合を重視

南 佳典先生 農学部 環境農学科 教授

本学は創立当初から真の国際教育に力を入れ、1976年にはカナダ・バンクーバー島に「ナナイモ校地」を取得し農学部生の長期派遣などに活用してきました。足しげく現場を訪れ経験を重ねることで、教科書や論文から得た知識を「知恵」に変え、多様な社会課題に立ち向かえる人材を育成します。

学校情報

取得可能な学位:学士(農学)
定員:70人
学費:初年度納付金191万6,530円(入学金25万円、年間授業料105万3,000円他)

卒業生就職先
農業法人、林業、食品製造業、JA、官公庁など

入学試験方法
総合型入学審査、公募制推薦の他、一般選抜でも全学統一入学試験、英語外部試験スコア利用入学試験、大学入学共通テスト利用入学試験などさまざまな制度を設ける

『国際協力キャリアガイド23-24』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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