<中央開発>
モットーは「技術をもって社会に貢献」

ハイチでの配水管敷設作業

  

 POINT 
 ・水・環境・農業分野で実績
 ・全学部全学科より募集
 ・女性技術職の採用を強化

 

 建設総合コンサルティング企業の中央開発は、創立以来71年の歴史の中で、インフラ構造物設計・計画、陸上から海域までの地質調査や探査、土壌地下水対策、防災、環境整備、観光調査計画など、さまざまな事業を手掛けてきた。大学や研究機関と共に、新技術の開発にも努め、学会などでの発表も行っている。政府開発援助(ODA)の実績も豊富で、海外では国際協力機構(JICA)、国際協力銀行(JBIC)、アジア開発銀行、米州開発銀行などから受託した350以上のプロジェクトを90を超える国々で実施してきた。「水」「環境」「農業」分野での実績が多く、近年は農業分野の比率が増えている。
 同社はブラジル・サンパウロに現地事務所を構えており、2011年度以降は農林水産省の委託を受け、南米4カ国の日系農業協同組合、日本の農業関係者との間で技術・人的交流を行う事業に取り組む。建設総合コンサルタントの仕事とは、安全で経済的な社会資本を技術力をもって整備・維持・管理すること。高い技術力と判断力に加え、裏方に徹する忍耐力と高い倫理観が必要だ。同社が求めるのは「これからの社会に貢献する意欲のある人材」。具体的には周囲とコミュニケーションを取れる明るさ・プラス思考・イノベーション力を持つ人、好奇心と向上心がありスキルアップを図れる人、自分の意見を説明できる人、正確な業務処理のできる人である。自分の技術を持続可能な社会づくりに生かしたい人の積極的な応募を、中央開発は待っている。

 

 企業情報 
設立:1946年年
資本金:1億円
従業員:314人(2016年6月時点)
本社:東京都新宿区
事業分野:農業、土木、土質・地質、環境、ITなど
海外拠点:サンパウロ事務所

 採用情報 

募集職種:(技術系)土木分野・土質・地質分野、環境分野、農業分野、IT分野などの調査・計測・試験・計画・設計・施工管理・研究開発など(事務系)総務・人事・経理・営業
募集人数:特に定めず
募集人材:文系、理系、新卒、中途、学士、修士
     新卒は「マイナビ」をご覧ください。中途は直接、海外事業部へお知らせください。
     ※新卒採用では海外事業部以外の配属となることもございます。

 

 社員に聞きました! 

 

 
 

山内 豊(やまうち ゆたか)さん
海外事業部
(鳥取大学大学院工学研究科社会開発システム工学専攻修了)
 

<これまでの主な担当プロジェクト>

・ハイチの給水システム復旧整備プロジェクト
・ベトナムの高速道路工事の施工監理など
・霞ヶ浦湖沼環境総合管理方針の検討業務

 

23歳

カナダ・ウォータールー大学に交換留学

 

  学生時代 

大学・大学院では水道工学を専攻し、留学先では社会システム工学の数学・工学技術系の学問を学びました。コンフリクトアナリシス、ゲーム理論、信頼性工学などの経済系分野の単位は日本の大学院の単位に変換できました。この留学経験によって海外を身近に感じられるようになったと思います。

25歳

鳥取大学大学院修了 中央開発に入社

29歳

東京支社から四国支店に異動

  入社・異動 

四国支店への異動は分岐点でしたね。この時の上司からコンサルタントの“いろは”を教えてもらいました。四国支店は小さい事務所なので、何でもやらなければなりません。設計技術者として道路、橋梁、河川、砂防ダム、農業土木など多岐にわたる業務を経験し、とても勉強になりました。四国支店の次は財団法人に出向し、国土交通省から受注した有識者会議や委員会などの運営に携わって新たな経験を積みました。

34歳

(財)河川環境管理財団出向

39歳

海外事業部に異動

  国内業務から海外業務へ 

国内では主に河川や農業土木関連の設計を担当し、岩手から鹿児島までさまざまな現場に行きました。入社試験時の「将来、海外で仕事をする気はあるか」との質問に私が「積極的に参加したい」と答えたことを覚えていてくれた現社長の推薦で、入社15年目になって海外事業部へ異動しました。これまでに赴任した国はハイチとベトナムです。現場で苦楽を共にしたローカルスタッフとは今でも仲が良く、連絡を取り合っています。

 

印象深いプロジェクトや業務は?

2010年に発生したハイチ地震で壊滅的な被害が生じたレオガン市の上水道システムの復旧業務が、開発途上国での初仕事となりました。首都の空港に降り立った時のムワッとした暑苦しい空気は忘れられません。現地の建設会社の技術レベルはある程度高かったのですが、いくら指導しても作業員はヘルメットを被らなかったり、スリッパのまま来たりするんです。建設会社としてはなるべく多くの住民を雇いたいという方針だったので、人が入れ替わるたびに指導を繰り返す日々で、安全管理の重要性を伝えるのは根気のいる作業でした。感動したのは、フランス料理が驚くほどおいしかったことですね。

この仕事を目指す読者へ一言

海外の現場では、相手国政府の要望などでベテランの活躍(技術者の高齢化)が目立ちます。入社後5~10年は国内で経験を積んだ方が良いという考え方もありますが、若い時期から国内と海外のプロジェクトを兼務できるような社内体制を構築し、若手育成システムができれば、海外志向の人がもっと増えるのではないでしょうか。

 

<Company Data>

中央開発(株)
代表者 代表取締役社長 瀬古一郎
〒169-8612 東京都新宿区西早稲田3-13-5
TEL 03-3208-3111(代) Email overseas@ckcnet.co.jp

 

『国際協力キャリアガイド2017-18』掲載

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