㈱アースアンド ヒューマンコーポレーション

ドミニカ共和国の研修実施機関において試験圃場を視察している様子

企業情報
設立:1996年
資本金:1,000万円
従業員:22人
本社:東京都町田市
事業分野:農村開発、農業開発、植林、教育、保健、評価、環境
募集職種:開発コンサルタント
募集人数:不定期に募集
住所:〒194-0041 東京都町田市玉川学園8-3-23
TEL:042-710-7661
Mail:ehcjapan@ehcjp.com
HP:https://sites.google.com/a/ehcjp.com/ehcjphome/

地球に優しくできる生活環境づくりを

アースアンドヒューマンコーポレーションは、フランス語圏西アフリカ地域を中心に、水、環境、コミュニティ開発、教育、保健などの幅広い分野で国際協力コンサルティング業務を行う。代表取締役・深井善雄さんをはじめ多くの社員が青年海外協力隊出身者だ。同社が目指すのは、より多くの人々が地球に優しくできる生活環境づくり。未来の子どもたちに豊かな地球で暮らしてもらいたいという願いから、病んだ地球をよみがえらせるための協力に参加するきっかけを提供している。同社が近年実施、または実施中の政府開発援助案件は、エチオピアの「水技術機構研修運営管理能力強化プロジェクト」、セネガルの「小規模園芸農家能力強化プロジェクト」、ヨルダンの「シリア難民ホストコミュニティ地方部における村落保健センターのサービス向上プロジェクト」、ブルキナファソの「村落給水施設管理・衛生改善プロジェクト」など。そのすべてが国際協力機構(JICA)の事業である。

西アフリカに強み仏語検定取得が有利

同社の採用条件は次の2つ。①途上国において2年以上の業務経験を有すること。②TOEIC720点相当以上あるいは仏語検定2級相当以上。加えて、国内外の大学院修士課程修了以上、途上国支援分野での専門性を有することが望ましいとしている。開発コンサルタントには、時代のニーズに応えられる高い専門性と意欲的な精神が求められる。コンサルタントに必要な資質を入社時にすべて備えるのは不可能なので、業務に対して常に前向きな姿勢を持つよう同社では求めている。社員の定期募集は行っていない。採用情報はウェブサイトに掲載されるので、こまめなチェックが必要だ。

 

●社員の声 事業部第1課 鈴村 博さん

写真
私のキャリアパス千代田工科芸術専門学校を卒業

音楽関連の企業に就職

青年海外協力隊に参加(ニジェール・視聴覚教育)

ニジェール政府の省庁で勤務

国連ボランティアに参加

アースアンドヒューマンコーポレーションに入社

勤務しながら産業能率大学を卒業

現職

音楽づくりと技術協力のプロセスは同じ

前職はレコーディングエンジニアです。青年海外協力隊ではニジェールで音楽を産業化する仕事、例えばミュージシャンたちが稼げるようなイベントを開催したり、カセットやCDアルバムを製作したり、彼らにお金の計算や権利のことを教えたりしていました。その後もニジェールにいましたが、いずれ日本の音楽業界に戻るつもりでした。でも、以前スタジオで一緒に仕事をしていたRCサクセションの仲井戸麗市さんに手紙を送ったら「遥かなたより手紙(ニジェールから)」っていう曲を書いてくれた。それを聞いて、流れに身を任せよう、自分を必要としてくれるアフリカで仕事をしようと思うようになりました。国際協力のプロジェクトは、音楽を完成させていくのと同じ。タイムラインの中でどのように業務を組み立てていくのか常に考えるのです。そんなことも今の仕事に生かされています。

情勢の安定しないハイチで支援

国際協力の案件では、IEC(インフォメーション・エデュケーション・コミュニケーション)や組織能力強化のほか、業務調整をしています。今、取り組んでいるのは、ハイチの農業技術者能力向上プロジェクト。同国は同じ島のドミニカ共和国に比べ、はげ山が続き情勢も不安定で開発の手が届いていませんでした。そこで、ドミニカ共和国の大学にハイチの農業技術者を派遣して山間地農業を学んでもらい、帰国後ハイチの農業普及員への技術移転、さらには農家への技術普及をするための仕組みづくりを支援しています。私が担当するのは派遣された農業技術者をグループ化し、グループ内の情報共有がうまく行くよう組織の能力を強化することです。今はハイチの治安が良くないので、業務にも買い物にもボディガードをつけ、地元の音楽に触れる機会を持てないのが残念です。

『国際協力キャリアガイド2019-2020』掲載
『国際協力キャリアガイド2018―2019』はこちら
『国際協力キャリアガイド2017―2018』はこちら

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