㈱オリエンタルコンサルタンツグローバル

多様な分野にまたがる大規模プロジェクトにも携わることができるのが魅力

企業情報
 

設立:2014年(創立:1957年)
資本金:4億9,000万円
従業員:493人(2019年6月末現在)
本社:東京都新宿区
事業分野:鉄道、道路、港湾、空港、建設、エネルギー、農業・水資源、環境・気候変動、地域・都市計画、防災、平和構築などの分野における企画、調査、設計、施工監理、維持管理、技術指導
募集職種:技術職全般、営業職
募集人数:中途採用は随時募集、新卒採用は15名程度
住所:〒163-1409 東京都新宿区西新宿 3-20-2 東京オペラシティタワー9階
TEL:03-6311-7570(代)
Mail:ocg-saiyo@ocglobal.jp
HP:www.ocglobal.jp

 
非ODA案件の開拓と現地法人の拡大を

 ㈱オリエンタルコンサルタンツグローバルは、総合開発コンサルタントのフロントランナーとしてODAや国際機関などの案件を実施している。インフラ整備などハード分野の調査、設計、施工監理に加え、防災や平和構築、環境対策などといったソフト分野でも数多くの実績があり、これまでに世界150以上の国・地域で業務を行ってきた。 現在力を入れているのは、現地法人の拡大だ。代表取締役社長・米澤栄二さんは「目指すのは世界的な企業ブランドです。海外拠点、現地法人などの強化を進め、従来の政府開発援助(ODA)のみならず、あらゆる顧客にサービスを提供したいと考えています」と語る。同社は現在、7社の現地法人を持つが、法人ごとに異なる役割を持たせ、グループ全体の国際競争力を高めている。

人材育成や福利厚生に力を入れ個人を尊重

 同社は海外業務が中心であるため、自由や自律を重んじる社風がある。「個人の力を発揮させ、いざというときには組織の力で課題解決を図る。社員には、この会社を媒介として自己実現を目指してほしいと伝えています」と米澤社長。社員の人材育成や福利厚生にも力を入れている。例えば、社員の資格取得や学会への参加、進学などに対し、会社が補助金を支給する制度や無利子の奨学金制度がある。新入社員には、1カ月の集合研修のほか、直接のOJT担当とは別にメンターがつき、業務やキャリア形成などさまざまな相談にのっている。また、出張先への家族帯同・呼び寄せという海外出張の多い同社ならではの制度も。プライベートの変化に合わせて長く働き続けられるよう、在宅勤務やフレックスタイムなどさまざまな制度も用意されている。

 

●社員の声 プランニング事業部 交通計画部 技術士補 山田 薫さん 
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私のキャリアパス

東京工業大学工学部を卒業 同大学院に進学

スイス連邦工科大学 チューリッヒ校に派遣交換留学

東京工業大学大学院を修了(理工学研究科・土木工学専攻)

オリエンタルコンサルタンツに入社

オリエンタルコンサルタンツグローバルに転属

 
大学時代から一筋の交通計画で国際協力

 学部では交通計画を専攻し、駅の中で人の動きをモデル化するための動画像解析に関する論文を書きました。大学院では、新しいカーナビアルゴリズムによって都市の交通渋滞がどう変わるかをダイナミックシミュレーションで研究していました。卒業後は途上国にかかわりたいと思っていたので、学生のうちに先進国を見ておこうと思い、スイス連邦工科大学に交換留学しました。少し英語力がついたので、このときついでに、TOEICを受けておきました。この会社に入ったのは、交通計画分野に強かったのと、比較的若い社員が多くて、切磋琢磨して仕事ができそうだと思ったからです。国際協力といってもさまざまな立場があるので、自分の目で見ていろいろな人から話を聞いて、たくさんの選択肢から選んでほしいですね。ぜひ話を聞きに来てください。

途上国で未知の可能性がある交通

 現在「パヤクンブ-パンカラン有料道路トンネル建設事業準備調査」に携わっています。インドネシアのスマトラ島を横断する約250kmの有料道路で、現在9時間かかるところを、約4時間に短縮することができます。途中に山脈があり、トンネルの建設が必要ですが、本格山岳道路トンネル部分は同国初となるため、技術的な支援が必要です。長さは30年以上前に建設された関越トンネルと同じくらいです。ほかに印象に残っているのは、コロンボのLRTプロジェクトです。都市交通マスタープランからかかわり、紆余曲折があったので思い入れがあります。もともと途上国で仕事をしようと思ったのは可能性があると思ったから。今後はMaaS*や自動運転など、交通分野は大きな変革期を迎えるので、インフラだけでなく情報系の技術を持った人とも一緒に交通計画の仕事をしたいと思っています。

 

*MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス):近年注目を集める交通サービスのあり方で、明確な定義はまだない。欧州のMaaS Allianceでは、ICTなどの活用により、さまざまな交通サービスを需要に応じて利用できる1つの移動サービスとすること、とされている。

『国際協力キャリアガイド2019-2020』掲載
『国際協力キャリアガイド2018―2019』はこちら
『国際協力キャリアガイド2017―2018』はこちら

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