㈱JIN

「平和は必ず実現できる」南スーダンスポーツ省のみなさんと

企業情報
 

設立:2011年
資本金:1,500万円
従業員:17人(2019年4月現在)
本社:埼玉県さいたま市
事業分野:農業・農村開発、自然環境保全、保健衛生、栄養改善、平和構築、スポーツと開発、社会配慮、ジェンダー、人材育成、評価分析、中小企業支援ほか
募集職種:開発コンサルタント(通年)、若手スタッフ(不定期)
募集人数:若干名
住所:〒330-0844 埼玉県さいたま市大宮区下町2-18 TS-3 BLDG.2階
TEL:048-650-0400
HP:http://www.jincorp.jp/

 
現場を中心に据えて新しい領域にも挑戦

 「途上国の人々のために本当に役立つ支援がしたい」。国際協力の仕事に携わる人の原点にはそんな想いがあるだろう。2011年設立のJINは、その志を軸に挑戦し続ける、新しい開発コンサルタント企業だ。「昨今の業界では"脱ODA"が話題になるなど、会社の売上や生き残り戦略、事業の多角化ばかりが注目されがちだ。確かにそれも必要なのかもしれないが、本来、我々が中心に据えるべきなのは、途上国の現場のこと。我々の仕事には、途上国に住む一人ひとりの『人生』がかかっていることを忘れてはならない」そう語るのは代表取締役の大野康雄社長。創設以来、少人数ながらも、さまざまなプロジェクトを展開しており、複数の国際援助機関がかかわる難易度の高い案件でもその存在感を示してきた。最近では、スポーツと開発をテーマにした新しい領域の案件にも挑戦している。

真摯に努力できる人が求められている

 成功事例や類似案件をもとにアプローチする方が効率的な場合でも、まずは、現場に出て人々の話を聞き、住民の生活に寄り添うことを優先する。そこに生きる人々と同じ目線になることで根本的な課題解決の糸口が見つかる経験を、何度も重ねてきたからだ。求める人材は、「真摯に努力を続けられる人」。専門分野の知識や語学力だけでなく、サービスを提供する相手への接し方も大切で、豊かな人間性や謙虚さ、そして国際協力全体の質を高めようという気概も求められる。「途上国のために何をやりたいのか。そして、今の自分には何ができて、何が足りないのか。ということを常に考えて行動できる人であれば、ぜひ一度チャレンジしてほしい」

 

●社員の声 事業部コンサルタント 内田 順子さん

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私のキャリアパス

早稲田大学法学部を卒業

名古屋大学大学院を修了(国際開発研究科国際協力専攻)

在スーダン大使館(外務省草の根無償委嘱員)

ADRA Japan 職員、JICA 企画調査員など歴任

JINに入社

 
「やりたいこと」の先に道ができる

 “どの組織で働くか"ではなく"何をしたいのか"を常に考えてきました。私は「南スーダンの平和への貢献」という目標を持ち、これまで外務省、NGO、JICAとさまざまな立場から平和構築に携わってきました。2年前にJINに就職したのも、その目標を実現したかったから。途上国のために、今自分は何ができるのかを意識すれば、進むべき道は自ずと決まってくると思います。開発コンサルタントの面白さは、他分野の案件に参加することで、視野がどんどん広がっていくこと。現在、スポーツを通じて障がい者の社会参加を促すためのプロジェクトに携わっていますが、平和構築分野との共通点も多く、これまでの経験を活かしながら、今後につながる知見を得ることができています。障がい者と健常者の垣根がない社会づくりも、私の新たなテーマになりました。

スポーツ大会で南スーダンに平和を!

 南スーダンの全国スポーツ大会「国民結束の日」の運営に携わりました。2011年の独立後も民族間の衝突が絶えない状況に危機を抱いた南スーダン政府が、民族の違いを乗り越えすべての国民が結束することをこのスポーツ大会に託したのが始まりです。多くの困難がありましたが、安全上の理由で南スーダンへの入国が禁止になった際は隣国から遠隔支援をするなどの試行錯誤を繰り返し、2016年から4年連続で開催することができました。「違う民族でも分かりあうことができた」と語る選手もいて、多くの若者にとって"平和は必ず実現できるんだ"という希望につながっています。また、この大会は、平和構築だけでなく、女性のエンパワーメントに貢献したり、若者が団結力や公平性の大切さを学ぶ機会を提供したりするなど、私自身も、スポーツが持つ大きな可能性を実感しています。

『国際協力キャリアガイド2019-2020』掲載
『国際協力キャリアガイド2018―2019』はこちら
『国際協力キャリアガイド2017―2018』はこちら

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