2021年国際協力キャリアガイド:北海学園大学

 

学校紹介
「北海学園大学 法学部」
北海道開拓を担う人材育成を目指して設立された北海英語学校をルーツに1952年に開設。建学の理念である「開拓者精神」、地球規模で考え地域で行動する「グローカルな視点」を重んじた教育で、卒業生の多くが道内企業や自治体などで活躍している。北海道内初・最大規模の私立総合大学で、国家公務員一般職(行政)合格者数は北海道・東北地区の私立大中1位。道内での知名度は高い。地下鉄駅直結の通いやすさも魅力だ。法学部で目指すのは、社会に起こる問題を分析し、解決方法を見つけるための法的・政治的アプローチを身に付けた人材の育成。単に法律を暗記するのではなく、行政や企業などにおいてさまざまな意見や利害の対立を調整できる資質の育成に力を入れる。教育プログラムは、1年次の「入門講義」「基礎講義」を出発点に、2年次以降、「専門講義」「応用講義」へと段階的に発展させていくのが特徴。法学部独自のNPOインターンシッププログラムで市民活動や議会の活動現場などを実践的に体感する。さらに、学びに関する学生の多様なニーズに対応すべく、同大学を3年で卒業し北海道大学法務研究科に進学する早期卒業制度や、法政大学との国内留学(単位互換)制度も用意する。他国の文化、国民性、歴史など、グローバル化した社会における法的問題の解決に必要な知識を学ぶ講義も充実。教授陣の専門は幅広く、国際法、国際私法、国際政治学、比較政治学などについても、充実した講義、少人数制のゼミで確実に力を養える。同大学の交流協定校はカナダ、韓国、ロシア、中国、モンゴルの計10大学。大学ごとに多彩な留学プログラムがあり、希望や興味に合わせて参加し視野を広げられる。

 
 

先生に聞きました!

法学部 教授 上野 之江先生


法学部では2020年度からカリキュラムに「15群グローバルセミナー」を追加し、グローバル・マインドセットのある人材育成に力を入れています。この一環としてスタートしたのが「グローバルセミナーⅠ(English-OnlyCamp in ニセコ)」。国際都市として知られる北海道ニセコ町で、すべて英語で生活する夏期集中講義です。ネイティブスピーカーによるレクチャーを受け、彼らと共に屋外アクティビティを楽しみ、スピーキングやプレゼンテーションなどのスキルを身に付けます。ニセコ町役場で国際交流を担当する日本在住の外国籍職員との交流も行います。昨年は残念ながら、新型コロナウイルス感染症の影響で豊平キャンパスでの開催となりましたが、参加学生の英語力が確実に向上したのが見てとれました。今後はカナダの協定校への留学にもつなげていけるよう取り組んでいきます。なお、法学部では各種外国語の検定試験の単位認定も実施しています。英語の他、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国・朝
鮮語を対象に幅広い学びを応援します


学生さんに聞きました!

法学部法律学科(2部)2020年3月卒業 佐々木 明子さん
小学生の頃にテレビや本などでアパルトヘイトや米国の公民権運動を知り、国家の政策として不平等な状況が存在していたことに衝撃を受けました。それ以降、人権に関するニュースや話題について関心を抱き続けています。社会人になり、企業内・企業間の経営上の問題に関心が高まり、学び直しを考えるようになりました。日中フルタイム勤務しながら法律の勉強ができる大学を探す中、出合ったのが本学の2部(夜間部)だったのです。大学では特に会社法における内部統制システムと取締役の果たす役割について、日・米比較を通して学びました。私自身、社会人として働いてきた中で、社内統制(法令遵守、コンプライアンス)や企業間取引における優越的地位の乱用に強く関心を持ったことがこのテーマを選んだ理由です。今後も研究を続けるため、英国の大学院への進学を予定しています。本学はカリキュラムが充実しており、2部でもほぼ1部と変わらない授業やゼミを受講できます。夏休みを利用した集中講義など、実践的な学びのカリキュラムも1年を通じ多彩です。特にニセコへの“国内留学”は、現地の国際的企業や学校、地域で働くさまざまな国籍の方々と直接英語でコミュニケーションする機会が豊富です。また宿泊所でも英語だけで生活するので、短期間・国内であっても、海外留学とほぼ同じ経験ができます。
 
(本内容は、取材当時の情報です)

『国際協力キャリアガイド21-22』掲載

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