「新潟県立大学大学院 国際地域学研究科 国際地域学専攻」
先生に聞きました!
政策研究センター 教授 国際地域学研究科長 伊藤 晋先生
大学院では「国際開発政策」などの授業を英語で行っています。授業では国際開発全般を扱いますが、私の専門である金融の観点にも力を入れています。論文を読んだ上で議論しますが、論文からは見えない現場の実情や課題を共有しながら進めることで、制約や限界も含めた現場の面白みを伝えていけたらと考えています。当研究科は、その名の通り「国際」と「地域」をキーワードに、国際政治、国際関係、国際経済、国際開発について学ぶことができます。開発途上国の開発課題を理解・分析するには、多角的な視点が重要であり、深く広い学びを得られるのが特徴です。また、日本にいながら英語の修士論文で修士号を取れるのもメリットの一つです。そのために英語力を鍛えるプログラムも充実しています。大学院での学びを通じて、国際的な視野を持って地域課題の解決に貢献したり、地域の事情をきちんと踏まえながら国際的に活躍したりするような、「グローバル」と「ローカル」の視点を持って国内外で活躍できる人材を歓迎します。
学生さんに聞きました!
国際地域学研究科1年 藤本 文さん
高校で国際科に在籍していて、当時から難民や食料危機にまつわるドキュメンタリーを見る機会があったので漠然とした問題意識を持っていました。新潟県立大学を選んだのは、英語教育プログラムに力を入れていて英語で学べる専門科目があったこと、国際関係の学びが得られることが大きな理由です。大学院への進学を意識したのは3年次。1年間休学して派遣留学制度でハワイとカナダの大学で学びました。まずハワイの大学で英語力を鍛えて、カナダでは移民の多い地域だったこともあり、マイノリティーに関する政策問題について他の留学生たちと学びました。帰国後、スーザン・L・ウッドワードの平和構築における国家建設の論評に感銘を受けて卒業論文を進める中で「平和構築に関する学びを深めたい」と思うようになり、進学を決めました。学部在学中に大学院の科目を履修できる「4+1制度」があったことも後押しになりました。大学院では、紛争後の国家建設における評価と歴史的アプローチの研究をケーススタディーをもとに進めようと考えています。対象国はシエラレオネにする予定です。指導教員として二人の教授が付いてくださり、進め方や調べ方の相談にもきめ細かく対応してもらえるのは少人数ならではのメリットだと感じます。修了後は国際的な企業で働きたいと考えていますが、いつか博士課程で学びを深めることも視野に入れています。
(本内容は、取材当時の情報です)
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