「日本福祉大学大学院 国際社会開発研究科 国際社会開発専攻 修士課程(通信教育)福祉社会開発研究科 国際社会開発専攻 博士課程(通信教育)」
先生に聞きました!
国際社会開発研究科 教授、研究科長 小國 和子先生
国際社会開発研究科では、開発学の基本的な考え方と豊富な事例を学び、現場へ還元できる実践的研究の指導を行っています。インドやフィリピンでの海外スクーリング、自ら企画した調査や海外での開発実務経験の単位認定など、働きながら学位取得を目指す開発現場の社会人学生の実情に応じた制度を整備してきました。私が担当する「研究方法論」では、主にフィールドワークを通じて論文を作成する方法を紹介しています。在籍する学生は、国際機関や国際協力機構(JICA)、NGOなどの実務者が中心で、近年は、福祉、医療、教育、行政など、日本の現場従事者が増え、論文テーマも、国内外にまたがる開発課題が取り上げられています。地域開発を支える組織・制度面へのアプローチとして、リサーチ科目では、2022年度から「ガバナンスと開発」を新規開講します。目の前の課題解決に向けて、現場にいながら開発学を学びたい人にぴったりです。
学生さんに聞きました!
福祉社会開発研究科 国際社会開発専攻 博士課程1年 大橋 充人さん
県職員として、児童福祉や交通対策などに携わる中、多文化共生に取り組む部署に配属になりました。県の多文化共生推進プランを作るため、外国人や支援者に聞き取りをしているうちに、もっと深く知りたいと思うように。そんな時、知り合いが日本福祉大学の大学院で研究をしていることを知りました。それがきっかけで、通信教育なら仕事しながらでも研究ができると思い、進学しました。学部生時代にアラビア語を学び、また、卒業後にエジプトに少し住んでいたこともあったため、日本に暮らすムスリム(イスラム教徒)を研究テーマにしました。修士論文は200枚を超え、書籍『在日ムスリムの声を聴く-本当に必要な“配慮”とは何か-』の出版にもつながりました。国際社会開発研究科には、国際協力の現場で活躍してきた人たちが多く、私のように日本を拠点にする人は少数でした。最初は少し不安でしたが、授業の他、同期の人たちとオンラインで意見交換などをしながら楽しく過ごせて、このつながりは今も続いています。フィールドワークで南インドを訪問し現地の自治システムを学ぶ中で、私のこれまでの仕事は愛知県をフィールドとした社会開発だったと気付きました。また、開発の視点と福祉を融合した「開発福祉」という概念を学び、日本の多文化共生の遅れを痛感しました。研究成果を今後の多文化共生推進に活かしていきたいと思います。
(本内容は、取材当時の情報です)
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