会津大学|コンピュータ理工学部/大学院コンピュータ理工学部研究科|国際協力が学べる大学・大学院

技術を軸に地域から世界へ

 コンピュータ理工学に特化した日本初の公立単科大学として、1993年に設立された会津大学。地方における国際的な教育研究の拠点として、優れた人材の育成と独創的な研究を続けている。2022年、英国の高等教育専門誌『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション』の世界大学ランキングにランクインし(世界の大学:601-800位、日本の大学:13位)、特に国際性に関する評価が高い。教員110人のうち、約4割が外国人で、学内の公用語は英語と日本語のバイリンガル。アジアやアフリカ、南米、欧州などからの留学生も多く在籍し、英語のみで卒業できる体制も整っている。

 

 特徴的なプログラムの一つに、優秀な学生や特異な才能を持って活動する学生を対象にした「オナーズプログラム」がある。国際的なコンペティションへの参加やプロジェクトの立ち上げなどの活動費をサポートする「異才発掘型」と、「学部・修士一貫型」の2種類があり、いずれも学部と博士前期課程を5年で修了するとともに、最長1年間のオナーズイヤー(特別休学)を取得し、留学やインターンシップなどを通じて、専門技術やスキルを磨き上げる。

 

 「地域から世界へ、世界から地域へ」の実現のため、国内外での拠点整備にも力を入れる。米国のシリコンパレーや、中国の深圳、大連など世界的なICT企業の集積地において、学生のインターンシップを促進しているほか、福島県、会津若松市、また、地元企業やスマートシティAiCTコンソーシアムの企業等と連携して実践プログラムを展開し。就職にもつなげている。

 

わが大学が目指す2030年

 会津大学では、国内外の企業と連携して社会の様々な課題の解決を目指しており、コンピュータ理工学は、持続可能な開発目標(SDGs)を実現する大きなポテンシャルを持っている。2021年からは、持続可能な都市や地域を目指す「スマートシティ」を掲げる福島県会津若松市において、蓄電池を備えた完全オフグリッド型のソーラーカーポートに関する実証試験を開始。再生可能エネルギーの地産地消モデルとして注目されるこのプロジェクトで重要な軸になっているのが、会津大学の最先端技術です。オフグリッド蓄電ソーラーカーポートの根幹となるAIチップを開発したベン・アブダラ・アブデラゼク教授は「この技術は今後、世界のエネルギー産業の発展に貢献でき、プロジェクトに参加する学生にとっても有益な機会になっている」と語ります。

 

社会に役立つアイデアと技術を

ベン アブダラ アブデラゼク先生 (コンピューター理工学部 学部長/教授 専門はコンピュータシステム。)

 本学では世界各国の多彩な研究を行う教授陣のもと、学生が切磋琢磨しながら国内外の最先端研究の現場で学んでいます。私はコンピュータシステムの専門家でAIチップの開発のほか、高齢者やアルツハイマー、脳疾患者らのリハビリなどに活用する先進的な義手やロボットアームの研究・開発を進めています。また、個人の心電波形を用いて、その個人を認証するプログラムの技術を発明して特許を取得し、企業と共同でスマートフォンアプリを開発しました。再生可能エネルギーや福祉・医療分野など今、世界で求められる技術を一緒に開発しましょう。熱意のある若者を待っています。

 

使って!この授業・この制度

 「ICTグローバルプログラム全英語コース」は全ての科目の授業を英語で履修し、卒業が可能なプログラムです。外国人留学生向けに整備されましたが、日本人学生も在籍し、世界各国の留学生と日常的に議論や対話を繰り返しています。語学力が飛躍的に向上し、広い視野で物事を捉え、考える視点が養われます。世界を舞台に起業する学生やグローバル企業で働くことを目指す学生など意欲ある若者が集まっているので、コンピュータ理工学に関する見識を英語で学びながらスキルアップを目指すことができます。

学生(卒業生)の声

高性能で安価な義手を世界に広めたい

ピア シンチアンさん(大学院コンピュータ理工学研究科 修士課程2年)

 母国カンボジアの高校を卒業後、国費留学生として1年間日本語を学習し、2年間専門学校でICTの技術を高め、本学の学部3年生に編入し2年間で学部を卒業後、本学の大学院に進みました。

 大学院においては、人工知能(AI)機械学習の原理と応用に取り組んでおり、最先端のAIの知識や研究を英語で議論しながら開発できることが大変魅力的です。

 現在は、齋川さんと共に、複種類のデータを処理することで実際の手により近い感覚で動く「人工ニューラルネットワークによる義手」の研究開発をしています。実用性、普及の際のコストなどを解決しなければならない問題は多いですが、高性能で安価な義手を世界中に広めていきたいと思います。

 

オナーズプログラム(学部・修士一貫型)において学部3年で卒業、修士1年生で研究中

齋川 倭さん(大学院コンピュータ理工学研究科 修士課程1年)

 学部と大学院修士課程を合計5年で修了できる「オナーズプログラム」によって、学部を3年で卒業して修士1年になりました。大学院は英語の授業が多く、まだ英会話に苦労することもあります。フェアさんの母国のカンボジアをはじめ、世界には内戦などの影響で地雷に巻き込まれて手足を失った人が多くいて、そうした人を最先端の義手で一人でも多く救いたいと思って研究に励んでいます。オナーズプログラムでは、最長1年間の特別休学も取得できるので、さらなる最先端の研究に活用する予定です。

 

義手の研究に励むピアさんと斎川さん

義手の研究に励むピアさんと斎川さん

学校DATA

・名称:会津大学コンピュータ理工学部/大学院コンピュータ理工学研究科
・定員:240人
・学費:入学料564,000円(福島県の住民は半額)、授業料520,800円(年額)
・奨学金制度:日本学生支援機構の奨学金、福島県奨学資金など。オナーズプログラムにより大学院に進学する場合、大学から奨学金を給付。
・所在地:〒965-8580 福島県会津若松市一箕町鶴賀
・Tel:0242-37-2723(学生課)
・E-mail:admission@u-aizu.ac.jp

『国際協力キャリアガイド22-23』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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