北海学園大学|人文学部|国際協力が学べる大学・大学院

世界とつながるグローカルな教育

 1952年に開設された北海道初・最大規模の私立総合大学。北海道開拓を担う人材育成を目指した北海英語学校をルーツに持つ。建学の理念である「開拓者精神」、地球規模で考え地域で行動する「グローカルな視点」を重んじた教育で、卒業生の多くが道内企業や自治体などで活躍する。国家公務員一般職(行政)合格者は北海道・東北地区の私立学校中1位。道内知名度は高く、地下鉄駅直結の通いやすさも魅力だ。

 人文学部のモットーは「文化を学ぶ、世界とつながる」。日本文化学科では、各種文献の読解や現地調査によって日本文化について学ぶとともに欧米をはじめとする異文化理解の習得にも力を入れる。英米文化学科では、多彩な文化的背景を持つ教員が英語4技能(聞く・読む・話す・書く)を指導。言語学、人類学、メディア論など人間を多角的に捉えるための専門知識も身に付けさせていく。両学科とも日本文化や文化遺産などを学ぶ演習、ボランティアなどの体験型学習が充実。日本語教授法やアイヌ文化の講座も開設し、日本を知り幅広い知見を身につけた上で、世界で活躍する人材を育成する。

 同校ではカナダ、米国(ハワイ)、ロシア、中国、韓国、モンゴル、タイに交流協定校・学生派遣実績校を持ち、大学ごとに多彩な留学プログラムを用意。希望や興味に合わせて参加し視野を広げられる。人文学部独自の留学プログラムとして、2年次のカナダ・レスブリッジ大学への3週間または3カ月留学プログラムがある。

わが大学が目指す2030年

 本学では「コープさっぽろ」と共同でSDGs推進に向けたプログラムを開発するなど、地元産業界や自治体と連携した地域課題解決の取り組みを実施しています。その中核となるのは全学部を横断した教育で組織する「開発研究所」。北海道における地域開発研究の中心として、地域に貢献するシンクタンク的機能や国際的共同研究機能なども担います。本研究所では「北海道における持続可能な地域社会の形成方策に関する総合的研究~地方創生とSDGsからのアプローチ」を推進中。産学官連携によって過疎問題の解決や脱炭素社会の構築を進めるためのGISデータ・プラットホームの開発も進めています。研究の成果は地域に還元すると共に学生教育にも取り入れています。

「外国語専門」レベルの高い語学力

大谷通順(よりみち)先生(人文学部日本文化学科、中国文 学 。主に清代末年以前の小説にある「近代小説とは異なる原理」を追求。ほかに中国の伝統ゲームも。)

大谷通順(みちより)先生(人文学部日本文化学科、中国文 学 。主に清代末年以前の小説にある「近代小説とは異なる原理」を追求。ほかに中国の伝統ゲームも。)

 本学では各学部に外国語を専門とする教員が配属されています。ネイティブの教員が約半数で、日本人教員とタッグを組んで、実践的な「使える」語学教育に当たります。学生には英語のほか、中国語・韓国語・ロシア語・ドイツ語・フランス語を、最大で4年間継続して学ぶ機会があります。したがって、これらの言語については外国語学部で専門に学ぶのに近い高い語学力を身につけることが可能なのです。また、本学の特徴の一つにOB、OGの絆の強さが挙げられ、海外で活躍する卒業生たちによる同窓会もあります。卒業後何年たっても訪ねてくれる卒業生が多
いのも、私たち教職員にとって大変嬉しいことです。

使って!この授業・この制度

 初めて海外に行った時「自分は日本について何も知らず、伝えられなかった」と後悔する人も多いのではないでしょうか。特に日本文化学科では、古都でのフィールドワークをはじめ着付け・茶・生け花の実習も行っており、海外に出た時に改めて「本学で学んでよかった!」と実感する卒業生の声も多く届きます。
 数多くの海外提携校を持つ本学では、多彩な留学プログラムの用意があり、各学部の学びに合わせた独自プログラムも豊富です。人文学部では、本学が学費を補助しカナダ・レスブリッジ大学の学位が取得できる「ダブル・ディグリー制度」を設けています

学生(卒業生)の声

一人ひとりを尊重した柔軟な学び

池田亜希子さん(2000年法学部卒業、2008年より法学部非常勤講師(中国語))

池田亜希子さん(2000年法学部卒業、2008年より法学部非常勤講師(中国語))

 高校時代、社会の基盤となり将来どんな分野に進むとしても役に立つのは法学だと考え、本学の法学部に進学しました。そこで第2外国語として選んだのが中国語。基礎、会話、文化各分野の高度な授業を通じてその面白さに引き込まれました。語学力も身に付き留学準備の下地ができたと感じたことから、2年次の春に北京理工大学に短期留学。学部・学科の垣根を越えて学生一人ひとりの興味と希望に合わせた学びを応援してくれる本学の柔軟な体制の素晴らしさを感じました。卒業後は中国(北京、大連)に通算3年半留学し、東京のお茶の水女子大学大学院に進学。修士号取得後、本学の中国語講師となりました。今は子育てと仕事を両立しながら、中国語を生かし北海道、世界で活躍できる人材を育てる仕事にやりがいを感じています。

準決勝に進んだ大連での弁論大会

準決勝に進んだ大連での弁論大会

 本学の語学教育の特徴は、言葉を通じて世界を多角的に見せてくれること。歴史や文化、そこで暮らす人々の生活、表情に至るまでイキイキとした姿を伝え、新しい世界を広げてくれます。実践的で「使える」外国語であることは言うまでもありません。

母校の教壇に立つ中国語の授業風景

母校の教壇に立つ中国語の授業風景

 

学校データ

・名称:北海学園大学|人文学部
・取得可能な学位:学士
・定 員:1部/195人、2部/70人
・学費:1部入学金は20万円、授業料89万6,000円。2部入学金は10万円、授業料44万8,000円。ほか諸費用あり/大学ホームページをご参照ください。
・奨学金制度:日本学生支援機構奨学金のほか、大学独自の各種奨学金あり
・所在地 : 〒062-8605北海道札幌市豊平区旭町4-1-40(豊平キャンパス)
Tel:011-841-1161
Mail:jinbun@hgu.jp

『国際協力キャリアガイド22-23』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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