宮崎大学|大学院工科研究科|国際協力が学べる大学・大学院

3コースで高度専門技術者を養成

 宮崎大学大学院工科研究科は、高度化、深化した専門知識・技術を身に付けた、想像力豊かな高度専門技術者を養成している。

 工学研究科には「環境系コース」「エネルギー系コース」「機械・情報系コース」の3つのコースがある。環境系コースは化学系、社会環境系の融合コースだ。自然と共生し、環境と調和した機能物質や物質生産プロセスを創生できる高度専門技術者の養成を目指す。エネルギー系コースは電気電子系、電気材料系、応用物理系の融合コースで、国際的な視野で広くエネルギーに関わる科学技術を通じて社会の持続的発展に貢献できる高度専門技術者を養成する。機械・情報系コースは機械系、ロボティクス系、情報系の融合コース。豊かで質の高い暮らしと持続可能な社会を実現するため、人間の生活支援と資源や環境を考慮したものづくり技術を支える設計加工分野、計測制御分野および情報技術分野の高度専門技術者の育成を目指している。3コースが分野の垣根を超えた教育プログラムを構築することは、学生の幅広い視野と専門応用能力、コミュニケーション能力を育むことにもつながる。

 工学研究科は留学生も積極的に受け入れており、国際性豊かな教育・研究環境が形成されている。

 国外の大学の学位も取得できるダブルディグリープログラム(DDP)では、現在、ミャンマー7大学とインドネシア3大学との間でDDPを実施しており、学生の交流と相互理解の促進に貢献している。

わが大学が目指す2030年

 宮崎大学は2021年7月、今後取り組むべき方向性をまとめた「宮崎大学未来Vision for 2040」を発表しました。ここでは教育・研究・医療・地域貢献・国際貢献・管理運営のカテゴリーごとに、重点項目に対する主要な取り組みをしています。

 特に国際貢献の分野では、宮崎大学の研究成果や教育環境を基盤に、国際機関などとの連携を深めながら、アジア圏を中心とする途上国の発展に貢献します。途上国の生活環境改善や再生エネルギーの技術普及、医療従事者・農業技術者の受け入れを実施る他、国際協力機関や自治体・企業と連携した高度国際人材養成プログラムの充実により、宮崎大学の特色を生かしながら課題解決を目指していきます。

途上国の資材を使って道直し

福林良典先生(工学教育研究部 工学科土木環境工学プログラム准教授 社会基盤(土木・防災)、地盤工学、途上国の材料と人力で道路整備する方法を研究。)

福林良典先生(工学教育研究部 工学科土木環境工学プログラム准教授 社会基盤(土木・防災)、地盤工学、途上国の材料と人力で道路整備する方法を研究。)

 私は建設会社勤務を経て博士課程に入学し、途上国の生活道路を現地の材料や人力で直す手法の開発に向けて研究しました。その後、研究成果の実践とさまざまな環境条件に適合した手法の開発研究のために道路整備のNPO団体を立ち上げ、主にアジア、アフリカ、太平洋州の国々で土のうを使った道直しに取り組みました。こうした経験を伝えることで、学生が視野を広げるきっかけになればと思います。現在は、実務経験を活かし、宮崎県内の林道斜面などのフィールドでの調査や実物大での実験を行い、斜面災害対策工や新しい道路構造の提案に向けた研究に取り組んでいます。留学生を受け入れ共に研究し、また日本人の院生をエチオピアに連れて行き現地の人々と一緒に道直しをしたこともあります。宮崎大学のスローガン「世界を視野に、地域から始めよう」を実践しています。

使って!この授業・この制度

 宮崎大学の国際連携センターは、交流協定校を中心とした海外の大学や研究機関との学術研究面での連携を推進し、研究者交流や国際共同研究、国際シンポジウムなどを企画・実施しています。また交流協定校を中心とした海外の大学との教育連携・学生交流を推進し、留学を希望する学生に対する情報提供と留学支援も行っています。本学には「夢と希望の道標」という独自の奨学金があります。本学の海外研修プログラムに経済的理由で参加できない学部学生と大学院生を対象とした給付制度など、海外で視野を広げたい学生をサポートしています。

目指せ!土木女子のロールモデル

田岡美智帆さん(工学研究科修士2年)

田岡美智帆さん(工学研究科修士2年)

 私は神戸市出身で、阪神・淡路大震災のときに地元の駅が3日で復活したことを知り、建物を復活させる仕事がしたいと思うようになりました。宮崎大学の工学部からそのまま大学院に進み、現在は鋼矢板という建設時の土留めなどで使われる鋼鉄製の板を抜く際の地盤沈下を抑制する方法について研究しています。

マレーシアでの授業風景

マレーシアでの授業風景

 研究の他には、ティーチングアシスタントという制度で、授業の内容を事前に勉強し、教授の補佐として学部生に教えています。また仕事で海外へ行くことになっても困らないように、留学生に日本語を教えたり、ランチタイムにオンラインでミャンマーの学生と英語でしゃべったりしています。

一緒に授業を受けていた仲間たちと

一緒に授業を受けていた仲間たちと

 就職はインターンシップをした総合建設コンサルタントから内定をいただきました。建設業界で働く土木女子(ドボジョ)はまだ少ないので、家庭と仕事を両立して、建設業界を目指す女の子がこんなふうに働きたいと思うようなロールモデルになりたいと思っています。

学校データ

・名称:宮崎大学|大学院工科研究科
・取得可能な学位:修士(工学)
・定員:134名
・学費:授業料 年額 53万5,800円(半期26万7,900円)
・奨学金制度:日本学生支援機構、地方自治体、各種団体などの奨学金の他、大学独自の奨学金あり
・所在地:〒889-2192宮崎県宮崎市学園木花台西1-1
・Tel:0985-58-7979
・Mail:eng-m@of.miyazaki-u.ac.jp

『国際協力キャリアガイド22-23』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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