聖路加国際大学 大学院公衆衛生学研究科|国際協力が学べる大学・大学院

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グローバルな視点を持つ公衆衛生の専門家を育成

都心にありながら緑豊かな公園に面した近代的なキャンパスは。駅からのアクセスも良好

 聖路加国際大学に2017年に開設された公衆衛生学研究科は、国際性豊かな教員が公衆衛生学のさまざまな領域をカバーしており、学生は学問領域の隔たりなく横断的な学修ができる。専門職学位課程(MPH)と博士後期課程(PhD)の2つのプログラムを全て英語で提供しており、アジアやアフリカを中心に世界各地から留学生も集まっている。

 研究科の目標は、グローバルな視点で世界の健康課題に革新的な解決策をもたらす公衆衛生の専門家を育成すること。

 専門職学位課程では、公衆衛生の基本を学ぶ必修科目に加え、豊富な選択科目と実践課題を通して、将来専門家として活躍するために必要な知識、資質、実践的な経験が身に付く国際基準に準じたカリキュラムを提供している。同課程は2年コースが基本だが、学生の希望に応じて1年、3年のコースも選択可能。

 修業年限を3年とする博士後期課程は、公衆衛生の課題について、より高度な分析・評価のできる研究者や大学院レベルの教員を養成するためのカリキュラムだ。いずれのプログラムも社会人が仕事と両立しやすいように、主に平日の夜間や土曜に授業を実施。オンライン/オンデマンド授業も積極的に取り入れている。

 オープンキャンパスは春と秋の2回。個別相談や学内見学も随時実施。

学生の声

グローバルな環境で公衆衛生を学び、国際機関を目指す

芦川 咲さん 専門職学位課程2年

Q.なぜ大学院に進んだの?
A.協力隊の経験を学問で深めたかった
大学卒業後は保健師として4年働き、退職後にJICA海外協力隊員としてケニアへ行きましたが、感染症予防の啓発活動などを通して、知識不足を実感しました。ケニアでの経験を学問に落とし込んでからまたフィールドに戻りたいと考え、大学院進学を決めました。

Q.この大学院を選んだ理由は?
A.日本にいながら世界を見られる環境
教授も学生も外国籍の方が多く、日本にいながら世界を見ることができるからです。国際機関とのつながりが強く、グローバルヘルスについて学べることや日本人学生も多様なバックグラウンドを持つ社会人が多く、ネットワークが広がること、オンラインなどで受講しやすいこともポイントでした。

Q.研究テーマは?
A.ケニアにおけるマラリアと貧血の関係
ケニアにおける標高差による地域差や教育レベル、収入などから、子どもの貧困とマラリアの関連性が高い指標を解析中です。高橋先生のアドバイスで宇宙から観測している地球観測衛星データ(地表面温度・降水量)も加える予定で、ていねいなサポートに大変助けていただいています。

Q.今後の目標は?
A.国際機関で働きたい
国や世界を対象とする仕事をしたく、世界保健機関(WHO)などの国際機関を目指しています。現在は外務省の国際保健戦略を担当する部署で働いています。国内外の保健に関わる機関とやりとりを行っており、対海外という意味では第一歩を踏み出したところです。

Q.大学・大学院の魅力は?
A.教授陣からの手厚いサポート
研究指導教員とは別に、ファカルティメンターの先生が担任のように各学生について、履修やキャリアに関する相談ができます。英語が流ちょうでなくても発言しやすい雰囲気があり、仕事で出席できない授業はオンデマンドの講義を受講して課題を提出するなど、手厚いサポートも魅力です。

ポリオワクチン後に投与の印を子どもにつける様子(ケニア)

先生から

社会人にも通いやすく、国際性豊かな環境

高橋(松本)エミリー先生 公衆衛生学研究科 健康・行動科学分野 講師

この研究科の特徴は、国際性豊かなところ。国際経験豊富な教員が全て英語で授業を行います。全体の8割が社会人学生で、子育て中や海外にいる方も授業を受けやすいようにオンライン/オンデマンド授業などの対応もしています。世界中全ての人々の健康を目指す公衆衛生学を学ぶ素晴らしい環境です。

学校情報

聖路加国際大学
取得可能な学位:公衆衛生学修士(専門職)/Master of Public Health(MPH)
定員:25人
学費:入学金40万円、施設維持費(年額)30万円
授業料:(年額)170万円(1年コース)、120万円(2年コース)、80万円(3年コース)

在学生の業種・職種(単位:人)

留学生の割合

博士後期課程についてはHPを参照

『国際協力キャリアガイド23-24』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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