中央大学/大学院|国際協力が学べる大学・大学院

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グローバルキャンパスで国際協力を学ぶ

グローバル人材を養成する多摩キャンパス

 中央大学の緑豊かで広大なメインキャンパスは多摩モノレールの駅と直結している。改札口を出たすぐ脇には、国際会議場が入るグローバル館や留学生と日本人学生が共同生活をする300人収容の国際教育寮が建ち、グローバルキャンパスのシンボルになっている。

 この多摩キャンパスにある学部や研究科の多くはグローバルな視野を養成する取り組みを行っている。経済学部に設置されている「経済開発クラスター」というプログラムでは、開発途上国の貧困と格差、農業開発と工業化、社会開発(教育、保健・衛生、ジェンダー等)、環境問題、持続可能な開発目標(SDGs)、BOPビジネスといったテーマを国際開発論、国際協力論、アジア経済論、アジア経営論、開発金融論、開発と環境などの科目を通して学ぶことができる。経済開発クラスター演習や特殊講義では、途上国開発の実践的な学びの機会を提供している。

 中央大学には、さまざまな学部の学生が集まって学ぶことのできる「ファカルティリンケージ・プログラム(FLP)」という学部横断的なプログラムも用意されている。その中の1つ「FLP国際協力プログム」では学際的な視点から途上国の開発を総合的に研究し、演習ではアジア途上諸国で現地調査を実施している。

学生の声

経済学部から製造業、JICA海外協力隊へ途上国の中小企業支援

経済学部 国際経済学科卒業 ㈱小松製作所(コマツ)2023年7月からJICA海外協力隊でガーナ派遣(経営管理) 薮下拓紀さん

Q.研究テーマは?
A.アジアの経済発展と貧困・格差
通常のゼミ授業では多くの文献(英語文献含む)の輪読を通して開発経済学や開発学を体系的に学びました。3年次に私のグループは、児童養護施設の子どもの権利をテーマにしてフィリピンでの2週間の現地調査を含む1年間の研究プロジェクトを行い、最終的に英語で論文を執筆しました。

Q.ゼミ・研究室の雰囲気は?
A.本音で向き合える仲間と環境
3年次には研究対象国・テーマの設定から研究計画書作成、アポ取得、現地調査実施、論文執筆までの全てを学生主体で行うプロジェクトに挑みました。一緒に参加した仲間とは家族よりも長い時間を共に過ごしたので、今でもお互いに助け合い、本音で向き合える友人を作ることができました。

Q.大学・大学院の魅力は?
A.やりたいことを応援してくれる大学
在学中に返済不要の学部奨学金を2度取得したので、2週間のフィリピン現地調査にも、1カ月間のマレーシアでのインターンシップにも参加できました。また、ゼミの林教授や学部事務室は、やりたいと手を挙げたことに対していつも温かいサポートを積極的に提供してくれました。

Q.卒業後の進路は?
A.製造業勤務を経て海外協力隊へ
卒業後は小松製作所に入社し国内外の企業と部品の仕様や発注価格を交渉する調達業務に従事しました。国家資格である中小企業診断士に登録してからは地元企業の経営支援にも携わりました。現在は休暇制度を活用しJICA海外協力隊の隊員としてガーナで中小企業支援の活動をしています。

Q.今後の目標は?
A.日本と途上国のWin-Winな関係づくり
中小企業支援や民間セクター開発の分野で専門性を深めたいです。日本の「ものづくり」はサプライチェーンや外国人労働者を見ればわかる通り、途上国とのつながりなしには成り立ちません。ガーナで2年間、途上国の企業経営を学んだ後、双方の良さを生かした仕事をしたいです。

ガーナの配属先、ビジネスアドバイザリーセンターの仕事仲間と共に

先生から

自主的に動いて、学んで成長して夢・目標を実現

林 光洋先生 経済学部 教授(専門は開発経済学)

3年次の1年間を使った研究プロジェクトでは、対象国・テーマの選定からアポイントメントの取得、ロジスティクス、海外現地調査の実施、英語論文の執筆までの全てを学生たちが自ら行います。ここで主体的に動き、多くを学び、潜在的能力を開花させ、国際協力関連の仕事や海外の大学院留学を選択する学生もいます。

学校情報

取得可能な学位:学士、修士、博士
定員:学部・研究科によって異なるため、ホームページをご確認ください
学費:学部・研究科によって異なるため、ホームページをご確認ください

卒業生就職先
●サービス業(金融、通信・情報、運輸・建設、商社など)
●製造業
●公務員等(中央・地方、独立行政法人など)
●大学院進学、その他

奨学金情報

日本学生支援機構、地方自治体、民間団体の他、経済援助給付奨学金、経済学部グローバル人材育成奨学金、経済学部創立100周年記念奨学金等大学/学部独自の奨学金あり

『国際協力キャリアガイド23-24』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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