東海大学 大学院工学研究科|国際協力が学べる大学・大学院

★『国際協力キャリアガイド2024-25』は、2024年10月中旬発売予定です★

国際的な視野を持つ高度技術者を育成

湘南キャンパス

 北海道から九州まで全国7キャンパスを展開する東海大学。23学部(62学科)と17研究科を有する総合大学だ。世界各国から留学生が集い、2023年は52カ国・約1600人の留学生が在籍している。

 東海大学大学院工学研究科は、湘南キャンパスに拠点を置き、専門家としての学識の習得や研究能力の開発に加え、地球的規模の環境破壊が懸念される中で正しい歴史観・世界観・倫理観に基づく高い見識をもった人材の育成を行っている。留学生への指導やサポートも手厚く、同研究科を志望して来日する留学生も多い。

 研究科では「電気電子工学」「応用理化学」「建築土木工学」「機械工学」「医用生体工学」の5つの領域から専門的知識を習得でき、研究成果の国際学会発表の奨励や、国際学会参加費の支援などを積極的に進めている。

 また、デンマーク工科大学やタイのモンクット王ラカバン工科大学など、海外協定校との学生交換なども盛んに行われており、国際的な視野を広げることができる。

 同研究科電気電子工学専攻の磯村雅夫教授は、「研究に一生懸命取り組みたい、留学生たちと交流がしたいという興味関心が何よりも大切。熱意を持つ学生を歓迎したい」と話す。

学生の声

再エネの研究を深めるため、母国を飛び出し日本へ

大学院工学研究科 電気電子工学専攻 修士課程2年 Raza Aliさん

Q.なぜ大学院に進んだの?
A.電子工学の本場、日本に憧れて
母国パキスタンの大学で電子工学を学びました。ソニーやパナソニックなど、名だたる電子メーカーが、日々、技術を競い更新する“最先端研究の本場” である日本の大学院で研究を深めたいと思い、日本の文部科学省による奨学金制度「国費外国人留学生制度」に応募し、来日しました。

Q.この大学院を選んだ理由は?
A.研究・生活環境が決め手
研究環境に惹かれたからです。インターネットで大学の研究整備やカリキュラムを調べ、先生に直接メールをして、研究室の雰囲気や環境なども徹底的にリサーチしました。また、私はイスラム教徒なので、礼拝室などイスラム教徒に必要な施設なども充実していることも決め手になりました。

Q.ゼミ・研究室の雰囲気は?
A.国際色豊かな研究室で白熱する議論
所属する研究室にはアフリカやアジアからの留学生が多く、研究内容などについて議論が白熱するチャレンジングな環境が魅力。日本人学生たちは当初こうした議論に慣れていないようでしたが、すぐに慣れ、共に議論を盛り上げています。時々互いの母国料理などを紹介し合うことも楽しいです。

Q.研究テーマは?
A.目指すは低コスト太陽光発電
より効率的な太陽光電池の研究をしています。現在、一般的に使われている電池は発電効率が高く製造コストもかかるため、より低コストで製造可能な電池の研究を進めています。いつか低コストの太陽光電池が普及してカーボンニュートラルの実現にも役立つことを目指しています。

Q.卒業後の進路は?
A.好きな日本で再エネニーズに応えたい
日本での就職を目指しています。もともと、海外で働き知見を広めたいと思っていました。日本で生活していく中で、社会や人々が好きになり、日本政府がカーボンニュートラルを掲げ、再生可能エネルギーのニーズが高まる中、大学院での研究が生かせる就職を目指しています。

研究室でのアリさん

先生から

海外×再生可能エネルギーに挑戦できる環境

磯村 雅夫先生 大学院工学研究科 電気電子工学専攻 教授

再生可能エネルギーの中でも特に太陽光発電に注目し、太陽電池の材料や素子構造を研究しています。再エネや次世代半導体技術の進展は未来を支える原動力。私の研究室には多くの留学生がおり、太陽エネルギーを通じた国際交流に興味関心があれば、楽しく面白い研究や経験ができるはずです。

学校情報

東海大学
取得可能な学位:修士(工学)
定員:406人
学費:入学金20万円、授業料79万6,000円

奨学金情報
日本学生支援機構の他、大学独自の奨学金あり

例)
●大学院研究奨励奨学金(2種)193名給付
●大学院研究奨励奨学金(3種)108名給付

学期:6万円(年額12万円)

卒業生就職先

●本田技研工業、凸版印刷、日立製作所、IHI、清水建設など

『国際協力キャリアガイド23-24』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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