大学院情報
アジア各地の大学・研究機関と活発に交流、国際化プログラムも充実
国際社会の開発課題解決につながる研究も多数実施
分野の枠を超えて学び、世界の農業課題解決に挑む
取得可能な学位:修士
定員:68人
学費:年間535,800円(半期267,900円)
開講形態:昼間
奨学金:あり
所在地:〒889-2192 宮崎市学園木花台西1丁目1番地
Tel:0985-58-2875 Fax:0985-58-2884
Email:noujimu@of.miyazaki-u.ac.jp
ここがポイント
農業の国際化に目を向ける
「世界を視野に地域から始めよう」という宮崎大学のスローガンのもと、農学部では国際化する農業分野で活躍できる「グローバルデザイナー」の育成を目指し、国際的に通用する研究活動を積極的に推進している。世界に開かれたキャンパスの構築に向け、国際化プログラムも充実。アジアの大学・研究機関との学術交流・学生交流が活発で、海外からの留学生、日本人学生の海外派遣数ともに急増している。大学院農学研究科は、2014年度に従来の5専攻を改組し、1専攻6コースからなる新専攻を設置した。それに伴い、学部教育では不十分だった分野横断型の研究に取り組む「農学国際コース」を開設。国際的に注目が集まる環境保全的生物生産、動植物の統合的防疫、および生物遺伝資源の保存と利活用に関する課題探究・問題解決型の分野で実践的プログラムを提供している。同コースの授業は原則、英語で行われ、中には海外の学術交流締結校と連携した相互交流授業もある。東南アジアの反芻家畜からのメタン発生量の推定式が同学の教員らにより開発され、温室効果ガス排出量推定の精緻化への活用が期待されるなど、国際社会に貢献する研究活動も多い。研究と開発協力が実践的に結びついた環境も、大きな魅力となっている。
河内 大介さん
畜産草地科学科 4年
学んだ知識を現場で見て体験できる環境
親が飼料関係の仕事をしていたので畜産に興味を持ち、宮崎大学の農学部を選びました。畜産が盛んな宮崎では大学の周囲にも多くの畜産農家がいて、私を含めてそこでバイトをする学生も少なくありません。授業で学んだことを、実際の畜産の現場で体験できたのは、知識を自分の血肉にすることにつながりました。この学部の魅力は、先生
方の多くが、実際に海外の現場で働いた経験があること。海外の農業や企業で体験した逸話など、勉強するだけでは得られない新鮮な知識がよい刺激になります。留学生が実験のティーチングアシスタントを務めたり、付属牧場で研究していたりするなど、留学生が多いのも特徴です。入学前は外国人との交流などは考えてもみませんでしたが、学内で留学生と接する機会が多いので、海外を身近に感じるようになりました。卒業後は大学院に進学し、将来は畜産の専門家を目指しています。大学院ではタイの研究機関での共同研究に参加する機会もありそうで、今から楽しみです。
川島 知之先生
農学部 教授
世界の課題に取り組み SDGs達成に貢献を
「グローバルキャンパスin農学部」の実現を目指し、教育の質の向上、国際交流、他機関との連携、付属施設の活性化などを積極的に推進しています。私自身は、家畜栄養学と飼料学を担当。開発途上国の畜産業が拡大する中、飼料自給率の向上のため、食品残渣の飼料化(エコフィード)をどのように展開するか、また、メタンなど畜産業が生む温室効果ガスの削減をどう実現するかについて研究しています。持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献が大きく期待されている分野です。
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