㈱三祐コンサルタンツ

マダガスカルにてコメの流通業者への聞き取り調査の様子

企業情報
 

設立:1962年
資本金:5,977万円
従業員:258人
本社:愛知県名古屋市
海外拠点:マニラ、ヤンゴン、カイロ
事業分野:民間セクター、水と衛生、環境・気候変動、貧困削減、農業・農村開発
募集職種:開発コンサルタント(分野:農業土木、土木、給水(および下水、衛生工学)、地下水・地質、農業、農業経済、経済、社会学)、海外案件の企画・管理・推進業務
募集人数:若干名
住所:〒461-0002 愛知県名古屋市東区代官町35番16号
TEL:052-933-7801
Mail:m-ovs-eigyo@sanyu-con.co.jp
HP:http://sanyu.tcp.jp/

 
農業農村開発や水資源開発で高い評価

  三祐コンサルタンツは、戦後初の世界銀行借款による大型農業プロジェクト「愛知用水事業」に従事したエンジニアたちが1962年に創設した、農業・水資源開発分野を得意とする技術系コンサルタンティング企業だ。これまでに世界90カ国以上で開発事業に携わり、日本を代表する開発コンサルタントとして高い評価を得てきた。同社の企業理念である「祐(たすけ)の心、祐の喜び」を具現化するための事業目的として「安全な水・食料、エネルギーの創出に貢献し、社会・人類の発展に寄与する」を掲げている。同社が取り組む海外事業は、主に政府開発援助(ODA)による「国づくり」「ものづくり」「人づくり」のための案件だ。「国づくり」では開発計画の策定、「ものづくり」では建物や施設の設計および工事の監督、「人づくり」では訓練・研修計画の立案などを実施。こうした海外事業は複数年にわたる大規模なプロジェクトが多く、通常は「マスタープラン策定→フィージビリティー・スタディー→設計・施工監理→維持監理」というプロセスを踏んで事業を進めていく。

地球規模で人類を語ることができる人に

 ODA案件である「ミンダナオ島定住地域持続的開発計画」(フィリピン)や「東部県持続的農業・農村開発計画/農業生産向上プロジェクト」(ルワンダ)、「タウンサ堰改修計画」(パキスタン)など同社が実施した数多くの案件は、地域の人々の生活向上と貧困削減に役立っている。 同社が求める人物像は、「地球規模で人類を語ることができる人」「プロフェッショナルを目指す人」「優しさと厳しさを併せ持つ人」など。社員の研修制度や学生インターンシップ制度を持ち、次世代の人材育成にも取り組んでいる。

 

●社員の声 海外事業本部 技術第2部技術課 江口 岳人さん

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私のキャリアパス

北海道大学農学部を卒業 農業工学科に所属し工学を専攻

北海道大学大学院農学院を修了

三祐コンサルタンツに入社 国内事業部に配属

同社海外事業部に転属

 
農業機械の専門を途上国に活かせる仕事

 大学は農学部農業工学科に進み、リモートセンシングのソフトウェアの開発をしていました。1年生のときに初めての海外旅行でフィリピンに行き、その後南アジアやアフリカも回りました。開発コンサルタントを目指したのは、大学で学んだ農業機械と海外が結びつくような仕事をしたかったからです。今はまだ上司について仕事していますが、もっと力をつけ、一人で業務をこなせるようになりたいです。途上国には、発展する可能性や成長したいという意欲のある国が多いと思います。一方、課題もたくさんある。それを解決するための技術的な支援やアイデアを提供することが私たちの仕事だと思います。学生時代に研究したことが役に立つ場面が多々ありました。学生のうちに自分の専門をしっかりと頭に入れておけば、その知識と経験から新しい提案を産み出せると思います。

コメの生産量増加のために奔走

 今はミャンマーとインドネシアとマダガスカルの農業のODA案件を同時進行でやっています。今年5月に始まったマダガスカルの案件は、コメの生産量を上げるための調査です。マダガスカル人は日本人の倍のコメを消費しており、自給率は95%といわれていますが、輸入するコメと同じ量が収穫後に失われているとも言われています。私は収穫してから消費者の口に入るまで、つまりポストハーベストと流通の部分を担当し、改善策を考えるため現場を見て回っています。一番の苦労は移動です。調査対象の6つの県を車で移動するのですが、長時間の場合もあります。精米所のオーナーから意見を求められたときに、改善策を提案する場面が多いので、自分の意見が求められていると感じるのが、コンサルタントとしてのやりがいですね。

『国際協力キャリアガイド2019-2020』掲載
『国際協力キャリアガイド2018―2019』はこちら
『国際協力キャリアガイド2017―2018』はこちら

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