2014年国際協力キャリアガイド「宇都宮大学大学院」

 

<スキルを身に付ける>
「地域の大学連携による国際キャリア開発プログラム」
 宇都宮大学は地元の他大学と協力して、「国際キャリア開発プログラム」(文部科学省・戦略的大学連携支援プログラム)を毎年開催している。国際協力や国際ビジネスなどの分野で活躍することを目指す学生・社会人向けに、合宿形式で国際実務や専門英語を学ぶほか、国内・海外で実務を経験するインターンシップもあり、充実した内容に定評がある。カリキュラムは国際キャリア開発(基礎・特論)、国際実務英語(Ⅰ・Ⅱ)、国際キャリア実習(Ⅰ・Ⅱ)の6科目。国際キャリア開発は、第一線で活躍する経済人や外交官、NGO、メディア関係者らを講師に招き、国際的な仕事に関する入門編から専門知識や実務能力まで学ぶ。国際実務英語は、実践的な英語運用能力を磨き、異文化の中で働くコミュニケーションスキルの向上を図る。キャリア開発と実務英語は、年3回の合宿(2泊3日ないし3泊4日)が開かれている。国際キャリア実習は、春季・夏季などの長期休暇を利用し、国内・海外の実践的なインターンシップを経験するもの。企業や自治体、国際機関、NGOなどに一定期間派遣され、現場での実務能力を身に付けたり、国際キャリア形成の第一歩を踏み出す機会を提供する。実習先は観光まちづくり・地域おこし団体、一般企業、国際NGO、国際援助機関、大学など多彩だ。

 

学生さんに聞きました!

国際学研究科・国際交流研究専攻 小林 ひとみ さん

看護師の仕事や子育てをしながら、40代後半で宇都宮大学国際学部に社会人入学し、現在は介護関係の仕事の傍ら、さらに大学院で研究を続けています。
20代後半に青年海外協力隊でネパールに2年余り派遣されましたが、逆に国際協力の意味について疑問を抱きました。夫の転勤に伴って海外で暮らした後、看護師の仕事を再開して疑問を思い出し、自分の経験を学術的・体系的に学びたいと思って大学に進学。卒論ではネパールのHIV問題について考察しました。
外国人看護師・介護福祉士受け入れに見られるように、看護・介護の現場でも国際化が進んでいます。国際協力に直接結び付くものではないかも知れませんが、大学院で身に付けたアカデミックな視点が、日々の仕事の幅を広げてくれるだろうと期待しています。


(本内容は、取材当時の情報です)

『国際協力キャリアガイド2014』掲載

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