麗澤大学|国際学部|国際協力が学べる大学・大学院

グローバル課題へ英語力と実践力を培う

 麗澤大学は、1935年に「道徳科学専攻塾」として開塾し、外国語教育や国際経済に力を入れてきた。建学の精神「知徳一体」と、少人数教育、国際性を育む教育が特徴だ。2020年度、持続可能な開発目標(SDGs)をはじめとするグローバルな課題に取り組む人材を育成するため、組織を改組。2学科、3専攻からなる国際学部を新設した。24年度以降工学部、経済学部の設置構想も進んでおり、「総合大学」としての新たな一歩も歩み始めている。

 国際学科には、留学生と共に日本の文化・言語・社会などを学ぶ「日本学・国際コミュニケーション専攻」と、SDGsなど地球的規模課題の解決に向け、実践する力を養う「国際交流・国際協力専攻」を設置。グローバルビジネス学科の「グローバルビジネス専攻」は、経済学・経営学の基本を学びながら、英語力と国際感覚、リーダーシップを育む。

 グローバルビジネス専攻では、1年次の夏休み中に全員が4週間の留学を経験するほか、学部全体として、「英語をつかった」学ぶ授業をカリキュラムに組み込んでいる。共通科目や自主企画ゼミは、学科・専攻を越えて開講され、興味・関心や学習計画に合わせて選択できる。
教授陣には、豊富な実務。現場経験を持つ人材が配置され「小規模」ならではのきめ細かな教育体制となっている。

 24年3月には、国際学部に改組後初の卒業生が巣立つ。国際機関、青年海外協力隊、NGO、商社、公務員など日本と世界を股にかけての活躍が期待されている。

わが大学が目指す2030年

 本学は「知徳一体」を建学の精神とし、「道徳一体」、「三方よし」の思想を重視してきました。これらのモラルを兼ね備えた人材こそが真のグローバル人材だと考えています。また、これからの考えは「誰一人取り残さない」を基本理念としる持続可能な開発目標(SDGs)と通じるものです。

 本学は、道徳をサイエンスとしてとらえ、研究を続けてきました。独裁国家やコンプライアンスを遵守しない企業活動は道徳にもとり、グローバル社会にふさわしい存在ではありません。

 本学の特徴的な取り組みである自主企画ゼミでは2021年度から「SDGsと道徳」の授業が続いてきましたが、22年度から世紀の科目として開講し、より多くの学生にアプローチします。

リーダーシップや課題解決力を学び、高める

山下美樹先生(国際学部グローバルビジネス学科 グローバルビジネス専攻教授 専門は、異文化コミュニケーション、成人教育。研究テーマはオンライン国際交流学習教授法開発)

山下美樹先生(国際学部グローバルビジネス学科 グローバルビジネス専攻教授 専門は、異文化コミュニケーション、成人教育。研究テーマはオンライン国際交流学習教授法開発)

 実践力を身に付けるための取り組みの一つに、オンライン国際共同学習があります。日米合同のチームで、課題を見つけ、解決するためのプロジェクトを実践するというものです。

 例えば、学内に車いすユーザーが何人いるかを調べ、災害時の避難場所が知られているか、避難ルートが設定・周知されているかなどを確認し、実態を米国の協働者や本学とも共有します。調査の中で、米国ではスロープがかなり整備されていることも知ります。こうした活動を通じ、リーダーシップや周囲を巻き込み変化を起こす能力を高めていきます。社会貢献意識や問題意識のある学生であれば、思う存分、活躍してもらえるプログラムだと思います。

使って!この授業・この制度

 国際学部の学生が中心となり全学的に実施される「自主企画ゼミナール」は、その名の通り、学生が学びたいテーマを自ら発掘し、活動内容を決めていくもので、学生が指導を受ける教員を選択し、学生主体で課題(テーマ)を分析し、対応策を立案の上、更に実践する形式となっています。夏休みや冬休みを活用して主に途上国の現場に赴き、現地住民等と協働しながら活動することを通じて、課題解決のための実践力を身に付けます。もちろん単位も認定され、「小規模」であればこそできる麗澤大学の特徴的プログラムとなっています。

学生(卒業生)の声

少人数教育や自主企画ゼミの実践が魅力

武藤一新さん(国際学部 グローバルビジネス学科 グローバル ビジネス専攻 3年)

武藤一新さん(国際学部 グローバルビジネス学科 グローバル ビジネス専攻 3年)

 小さいころから海外に行く機会もあり、高校時代にはカナダに1年間留学し、サッカーでドイツに短期留学しました。英語にもビジネスにも興味があり、今後さらにビジネスのグローバル化が進むだろうと考えて、麗澤大学国際学部に入学しました。

 自主企画ゼミは、「世界の今を見る」をテーマに取り組んでいます。「ウクライナ情勢」「平和」「北欧」など各回のテーマを決め、毎回3人の学生が各10分、英語でプレゼンテーションした後、参加者で議論します。自分で調べることが多いので、勉強量は通常の授業とは圧倒的に違います。

高校生プレゼンテーションコンテストの様子

高校生プレゼンテーションコンテストの様子

 国際学部では、SDGsなどをテーマに世界へ向けた提案をする「高校生プレゼンテーションコンテスト」を実施しています。今年2月のコンテストに向けて、公募で運営委員となり、リーダーとして準備を進めました。高校生たちとオンラインでやり取りを重ね、発表にこぎつけました。

自主企画ゼミの仲間たちと。後列左から2人目が武藤さん

自主企画ゼミの仲間たちと。後列左から2人目が武藤さん

 先生との距離も近く、1クラス15~20人なので、質問もしやすいです。英語もビジネスも、学びが多く、切磋琢磨できる大学だと思います

学校データ

・名称:麗澤大学|国際学部
・取得可能な学位:国際学科⇒学士(国際コミュニケーション)/グローバルビジネス学科⇒学士(グローバルビジネス)
・定員:160人(国際学部)
・学費:初年度納付金145万円(入学金26万円、授業料83万円、施設費30万円、諸会費等6万円)
・奨学金制度 : 日本学生支援機構奨学金、大学独自の奨学金
・所在地:〒227-8686 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1
・Mail : ホームページの「お問い合わせ」フォームから問い合わせが可能

『国際協力キャリアガイド22-23』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

キャリア相談をする

タイトルとURLをコピーしました