モザンビークにて現地農家と農作物の生育状況を確認する
設立:2008年
資本金:6,000万円
従業員:80人(2019年6月現在)
本社:東京都江東区
事業分野:民間セクター、インフラ、水と衛生、環境・気候変動、貧困削減、平和構築、ジェンダー、農業・農村開発
募集職種:開発コンサルタント
募集人数:若干名
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸1-42-20 住友不動産亀戸ビル12F
TEL:03-6892-3401
Mail:ntci@ntc-i.co.jp
HP:http://www.ntc-i.co.jp/
農村開発の知見を平和構築に生かす
NTCインターナショナルは、地域開発・コミュニティ開発、農村開発、水資源・灌漑開発、平和構築・復興支援、行政組織強化、人材育成(研修)の6分野の開発コンサルティング事業を展開している。特に農業セクターにおける開発支援事業を手掛けてきた歴史は長く、世界各地で多くの実績と信頼を築いてきた。また、2013年に開発業界初となる「平和構築部」を創設以来、農村開発の知見を活かしながら、アフガニスタンやウガンダなどの紛争影響国での実績を重ね、平和構築分野でも高い評価を得ている。現場でのプロジェクト実施に加え、途上国の人材を日本に受け入れ研修も行っている。同社では、今後も社員一人ひとりがやりがいや達成感が得られる組織づくりを通じ、地球規模の課題解決に寄与していく方針を掲げている。
土木工学だけでなく文化人類学領域も重要
同社では人材は企業の最重要資源と捉え、人材の採用・育成に戦略的に取り組む方針としている。新卒採用は
修士以上の学位を持つ人が対象。中途採用ではTOEIC750点相当以上の英語力、加えて海外での活動経験を持つ人材を求めている。採用に当たっては、現地カウンターパートや同僚たちとともに働くことのできる協調性なども重視している。「インフラ事業が国際協力の中心であった時代と異なり、近年では女性や文化人類学分野のコンサルタントも重要な役割を担っている。このような状況のもと、人材の多様化は組織の強みであると感じており、特に活躍が目覚しい女性コンサルタントがライフイベントを理由に離職することがないよう、社内制度を整えていくことが必要である」と代表取締役社長・森卓さん。
慶応義塾大学環境情報学部を卒業
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九州大学農学部を卒業
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九州大学大学院 生物資源環境科学府 環境農学専攻を修了
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NTC インターナショナルに入社
視野を広げれば後で役に立つ
大学、大学院では農業土木を専攻し、水環境の研究をしていました。研究室に多くのベトナム人留学生がいたことや、実際にベトナムで調査・研究を行ったことがきっかけで、途上国で専門性を活かした仕事をしたいと考えるようになりました。入社してからはアンゴラの稲作プロジェクトやアフガニスタンの灌漑プロジェクトなどに携わってきました。入社後、初めて訪れたアンゴラでは、国の中の格差が大きく、省庁の人に現場の状況や案件の意義がなかなか伝わらないことで苦労しました。また、直近では平和構築案件のシエラレオネの案件に携わるなど、自分の専門が当てはまる案件がいつもあるわけではありません。でも、どんな経験でも後の仕事に必ず役立ちますし、逆に全く違う分野に見えても経験や専門性が役立つことがあります。学生のうちから視野を広げてさまざまな経験を積んだほうがいいですね。
コメの生産性向上と流通改善を図る
「シエラレオネ国カンビア県地域開発能力向上プロジェクト」は、2010年に始まり、途中エボラ熱の大流行による約1年間の中断を経て、今年2月に終了しました。シエラレオネは長い内戦により、行政サービスの質が著しく低下していました。そこで、学校建設や保健施設の改修を行いながら地方自治体やコミュニティの能力向上を図り、適切な行政サービスができるような地方自治・地域開発省の実施体制の構築をする、このプロジェクトが始まりました。私は、2016年のプロジェクト再開後から参加しました。再開後はエボラからの復興も目的に加え、学校や保健施設で手洗いやトイレをきれいに使うという啓発活動も行いました。最初はなかなか現地の人に伝わらないことが多いです。時間をかけて伝えていると、だんだんと人々の意識が変化します。改善されているのがわかったときにやりがいを感じますね。
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