荒木光弥

追われる者の日本 日中韓＋ASEAN（10カ国）は、インドも含めて世界経済をリードするアジア経済圏の中核になろうとしています。しかし、その中で日本は政治の不安定による国家政策発動の遅れなどから、中国、韓国の後塵を拝する状況にあります。

改革の担い手は政治家 「ODA改革―5つの提言」の最終報告会が7月28日夜遅くまで政策研究大学院大学（通称GRIPS）で開催された。会合には、外務副大臣から政権中枢の内閣官房副長官へ移動した福山哲郎氏、佐渡島志郎氏（外務省国際協力局長）が特...

ローマ帝国1000年の礎 日本財団会長の笹川陽平さんのブログを読むのを楽しみにしている一人ですが、7月26日ブログの「イートン校とノーブレス・オブリージュ」の文脈は、私の問題意識と同じでした。

銭其琛氏と会う 8月2日の続編を書きたくなりました。 実は1980年春に北京を初めて訪れて、人民大会堂で谷朴副総理にお会いした夕刻、中国外交部新聞司長（情報文化局長）・銭其琛氏（後に副総理になる）による歓迎夕食会が催されました。その時、日中平和条約交渉、その後の日中経済協力協定交渉で活躍したベテランの通訳官（日本語）が同席してくれました。

「一つの中国」という大原則 7月14日午後、公益財団法人サントリー文化財団の特別研究助成による研究プロジェクト「戦後アジアの政治・経済秩序研究会」（代表：北岡伸一・東大教授）にオブザーバー資格で出席しました。 テーマは「日台関係における日華関係議員懇談会の役割」という、私にとって興味深い話でした。なかでも、私は蒋介石総統による対日賠償請求権の放棄について裏事情を知りたかった。

市民感覚的連携か 民主党政権の誕生で政府の開発協力政策でもNGOの現場経験に基づく意見が尊重されるようになった。それは、6月末に公表されたODA改革300日プランにも反映されている。こうした傾向は自民党政権下では見られなかった。岡田外相はO...