羅針盤 ODA60年をどう見るか 安定しない政策的使い道 葛藤する「国益」と「国際貢献」|羅針盤 主幹 荒木光弥 日本にとって今年は戦後70周年。うち政府開発援助(ODA)は60周年。国際開発ジャーナルは来年11月で創刊50年。本誌はわが国ODAの栄枯盛衰を見てきたことになる。 さて、ここに掲載しているグラフは、ODAの一般会計予算をベースに60年の軌... 2015.10.01 羅針盤荒木光弥
羅針盤 「成果重視」の契約方式へ 開発コンサルタントの育成を|羅針盤 主幹 荒木光弥 スピードとタイミング もう20年前になるだろうか。ワシントンの米国国際開発庁(USAID)の紹介で、10社近い援助関係の開発系コンサルタント会社のトップとインタビューした。その時、包括的で長期的なコンサルティング契約方式のIQC(Indef... 2015.09.01 羅針盤荒木光弥
羅針盤 円借款のインフラ輸出 総合戦略で国際競争力を|羅針盤 主幹 荒木光弥 いびつな構成 「8:1:1」という表示は、わが国の政府開発援助(ODA)予算規模を表したものである。8とは円借款が全体予算の80%を占めていることを示すもので、日本のODAがいかにいびつな内容になっているかが分かる。残る1とは10%のことで... 2015.08.01 羅針盤荒木光弥
羅針盤 AIIBに潜む中国の戦略 パックス・アメリカーナへの挑戦か|羅針盤 主幹 荒木光弥 シルクロード経済圏構想 過去2年半ほど中断していた第33回の「日中経済知識交流会」が4月16日から2日間、神戸で開催された。この交流会は1980年代に大平正芳首相、稲山嘉寛経団連会長の連携下で、大来佐武郎元外相が日本側の代表窓口になって創設... 2015.07.01 羅針盤荒木光弥
羅針盤 懸念されるインフラ輸出戦略 アジア連携型インフラ戦線のすすめ|羅針盤 主幹 荒木光弥 不人気のSTEP円借款 アジア開発銀行(ADB)の試算によれば、今後10年で8兆ドルというアジアの巨大なインフラ需要が見込まれている。目下、話題沸騰の中国提唱によるアジアインフラ投資銀行(AIIB)も、そのインフラ需要を見込んだものである。... 2015.06.01 羅針盤荒木光弥
羅針盤 アジアインフラ投資銀行と援助思想 漂流する民主主義|羅針盤 主幹 荒木光弥 中国の挑戦 中国の提唱するアジアインフラ投資銀行(AIIB)は3月初旬頃から国際報道の花形となった。主な論点は大きく言って3つに絞られる。 (1)日米主導で設立したアジア開発銀行(ADB)と対比する形で、AIIBの新しい役割にスポットを当て... 2015.05.01 羅針盤荒木光弥