大日本土木株式会社|国際開発に携わる企業(22-23)

コロナ禍直前、病原体を扱う検査・研究施設を建設

堀健太朗さん(海外支店コンゴ柔道作業所)

 当社は、アフリカ、中東、西アジア、大洋州で、政府開発援助(ODA)の案件を中心に、海外事業を展開しています。

 入社5年目、上司から「海外の仕事に興味もっていたよな」と声を掛けられ、それから2年半、イランで、日本大使館を建設する工事に携わったのが、初めての海外事業です。

 その後、2017年から2年半、コンゴ民主共和国で、国立生物医学研究所の拡充計画に従事しました。増設する検査・研究センターは、アフリカでも珍しいバイオセーフティレベル3(BSL-3)の病原体を扱うことができる施設です。同国はエボラ出血熱やマラリヤなどの感染症に見舞われてきた国で、同研究所は国際的な研究の拠点ともなっていたのですが、それまでBSL-3の検査ができる環境はありませんでした。

 BSL-3の施設である以上、病原菌が施設外に漏れ出さない気密性を確保しなければなりません。パネルのすき間をなくし、空気が出る部分には適切にフィルターを設置しなければならず、それを現地のの職人にどう実践してもらうか、フランス語や現地語を覚え、奮闘しました。

 完成したとき、現地の職人たちが「いいものができた、他の建造物とは違う」と喜んでくれました。日本の品質管理について理解してくれて、うれしかったです。コロナ禍では、同センターが検査やワクチン接種の拠点となりました。

 海外での仕事は、国内の仕事とは苦労のベクトルが違います。自分で試行錯誤し、工夫したりした分、大きな達成感があります。

略歴

※2008年入社。西日本支社、在イラン日本大使館建設工事などを経験。コンゴ民主共和国で国立生物医学研究所拡充計画、柔道スポーツ施設建設計画に従事。

会社データ

名称:大日本土木株式会社
設立 : 1944年(創業:1924年)
資本金:20億円
従業員:951人(2022年4月1日現在)
本社:東京都新宿区
海外拠点:エジプト、セネガル、モンゴル、キリバス、南アフリカ
住所:〒160-0023東京都新宿区西新宿6丁目16番6号
Tel:03-5326-3932
Mail:recruit@dnc.co.jp

『国際協力キャリアガイド22-23』掲載

(本内容は、取材当時の情報です)

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