一般財団法人海外産業人材育成協会

AOTS60周年記念シンポジウムにて(上)同窓会代表会議にて(下)

企業情報
 

設立:1959年
本社:東京都中央区
事業分野:人材育成事業(研修、セミナー、専門家派遣の実施など)、ビジネス交流事業(インターンシップ、ビジネスマッチングなど)
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座 5-12-5 白鶴ビル4階
代表者:理事長 桒山信也
海外拠点:タイ、インドネシア、インド、ミャンマー
Tel:03-3888-8211(総務企画部)
HP:https://www.aots.jp/

 
人材育成に特化した技術協力機関

 今年、創立60年の節目を迎えた海外産業人材育成協会(AOTS)。開発途上国と日本がともに経済発展や友好関係を増進するための事業を、民間ベースの技術協力によって実施しており、これまでに約200の国と地域を支援した。
AOTSが行う事業の第一は、民間企業の要請ベースによる途上国への技術移転の促進だ。新市場開拓や日系企業の現地拠点の強化を目的とした事業に加え、SDGsの達成も見据えて、近年では二酸化炭素の削減、および省エネルギー
対策を目的とした低炭素技術の移転を重点的に支援している。
 その際、途上国から経営・製造・販売などにかかわる技術者を日本に招き、日本語や企業文化を学んでもらったり、技術研修を行ったりしている。専門家が途上国に出向き、技術指導をすることもある。
 
制度移転の支援やインターンシップも

 第二は海外の経済制度・事業環境の整備だ。主に質の高いインフラなど、日本の製品や技術の優位性を相手国に説明したり、日本の経済発展を支えてきた数々の制度を途上国でも導入できるように、研修や指導を行ったりしている。日本製医療機器や介護福祉士制度などの普及も支援する。第三は、日本社会の国際化支援だ。グローバル化が進む中、大企業だけでなく中小企業も海外展開を積極的に目指す時代となったが、それにはグローバル化に適応した人材の育成が欠かせない。AOTSの研修参加者による同窓会が世界の72カ所で組織されており、AOTSは彼らとの強固なネ
ットワークを築いてきた。これを活かして会合や情報交換・発信を行うほか、日本の若者を海外企業へインターンシップとして派遣し、内容の調整や危機管理も行っている。

 
世界43カ国・地域で同窓会組織を結成

 AOTSの研修参加者は、世界各国で同窓会組織を結成しており、メンバーの中には各国政界、経済界で主要な地
位を占める人も多い。同窓会組織はアジアだけでなく、アフリカや中南米、ヨーロッパの計43カ国・地域に分布し、
メンバーの親睦を深めるだけでなく、AOTSと連携して各国での人材育成を推し進めるほか、日本語教室や来日前オリエンテーションの開催、社会奉仕活動も行っている。また、同窓会の間で代表者会議を開いたり、国際協力のために研修生や専門家を交換したりすることもある。こうした独自の社会貢献活動は、AOTSの人材育成による成果の証として高く評価されている。

 
インド人IT技術者は島根のミュージシャン

 インド出身のアーミン・ジェラルド・デ・クルーズさんは、AOTSケララ同窓会のメンバーの一人で、現在は島根県に住む。父がインドで立ち上げたソフトウェア・コンサルティング企業「ミッション・インフォコム」で勤務していたが、2016年にIT関連のインターンシップに参加するため来日。島根県内でプログラミング言語「Ruby」の普及促進に貢献し、2018年に出雲市のIT企業に入社した。アーミンさんの祖父と父も、かつてAOTS研修に参加したことがあるという。親子3代にわたる「元研修生」だ。
 現在、アーミンさんはミッション・インフォコムとも協力しながら、ソフトウェア開発、コンサルティングなどの業務を手掛ける。インターネットを中心に活躍するミュージシャンの顔も持っており、自ら日本の歌をうたう親日家だ。アーミンさんはIT業務と音楽を通じて、日本に対する認識や日本文化の体験を、島根県から世界に広めている。

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