<セントラルコンサルタント>
半世紀にわたって社会資本整備に貢献

キルギス・クガルト橋全景「キルギス国ビシュケクーオシュ道路クガルト川橋梁架け替え計画」(2012~2015)

 

 POINT 
・総合建設コンサルティング企業
・中南米からアジア、アフリカに展開
・各種技術資格の取得を支援

 

セントラルコンサルタントは、1967年の創業以来、道路、橋梁、河川、港湾、交通施設などの社会資本整備を手掛けてきた。同社は、総合建設コンサルティング企業として、これらに関する調査、計画、設計、維持管理の各段階で、高度な技術サービスを国内外で提供している。日本国内では主に国や地方自治体によるインフラ建設事業に取り組み、近年は東日本大震災や熊本地震の復興事業も手掛けている。海外では政府開発援助(ODA)プロジェクトを主な業務とし、これまでにアジアやアフリカ、中南米での案件を数多く受注してきた。
2015年度の売上は約84億6000万円。このうち海外事業は約1割だが、国内の新規インフラ事業の減少傾向を考慮し、今後は海外事業の売上を全体の2割程度まで増やす方針だ。経済成長著しいアジアやアフリカ諸国では、輸送網などの整備が急務であり、優秀な建設コンサルタントの力が求められていることに対応し、同社は質の高いサービスの提供を心掛けている。採用については、毎年一定の新卒を確保する方針だという。入社後は国家資格「技術士」の取得など、スキルを高めるための教育に力を入れている。最近は働き方改革を進め、女性でも働きやすい環境づくりや労働時間の改善にも取り組む。創立50周年を迎えた今年、同社は「描くのは、未来」というメッセージを打ち出した。「技術によって社会資本整備に貢献する」という存在価値を未来へつなげていくために、優れた技術と熱意ある人材を求めている。

 

 企業情報 
<h5=”background-color:#48d1cc;”>設立:1967年
資本金:1億3000万円
従業員:469人
本社:東京都中央区
事業分野:道路、橋梁、トンネル、河川/砂防/海岸、港湾、上下水道、都市計画/都市開発、交通計画、建築/造成、建設環境、土壌改良など
海外拠点:グアテマラ、パラグアイ、ボリビア、フィリピン、ミャンマー

 採用情報 

募集職種:ホームページを参照
募集人数:若干名
募集人材:理系、新卒、中途、学士、修士

 

 社員に聞きました! 

 

古川 潤一(ふるかわじゅんいち)さん
海外部 河川・水工グループ
(高松工業高等専門学校土木科卒業)

 

<これまでの主な担当プロジェクト>

・セーシェル・海岸浸食・洪水管理プロジェクト
・サモア・ヴァイシガノ橋架替計画
・ミャンマー・東西経済回廊整備事業(河川構造物設計)

 

20歳

セントラルコンサルタント入社(大阪支社)

32歳

国内の下水道業務担当から河川業務担当に

 入社後、国内業務 

高等専門学校の卒業後すぐに入社し、大阪支社で下水道業務を12年、河川業務を13年ほど担当しました。当社は技術士の国家資格を取得するための社員向け研修が年に数回あり、私は建設、上下水道、総合技術監理の各部門の技術士資格を取得しました。

41歳

初の海外業務でセーシェルへ

 初の海外業務 

海外で仕事をしたいと思い始めたのは40歳の頃です。海外勤務の希望を出したところ、セーシェル案件を打診され、念願かなって海外の現場に行くことができました。以前から語学の勉強を続けていましたが、言葉は技術と同じくらい重要ですね。本来は技術力の方が重要なはずですが、現場では言葉が通じないと仕事が進みませんから。

45歳

海外部に異動、サモア案件を担当

46歳

ミャンマー案件を担当

 海外業務、現在 

国内業務の時の担当は、主に設計だけでしたが、セーシェルではプロジェクト実施許可の手続きをはじめ、自分が設計した構造物の積算から入札図書の準備、施工管理まで、一連の作業を全て経験することができて、やりがいを感じました。また、カウンターパートを通じて語学力を向上させることもでき、自分にとっては大きなステップとなる業務でした。昨年、大阪支社から海外部に異動し、サモアやミャンマーの案件に携わっています。

 

印象深いプロジェクトや業務は?

初めての海外の仕事になったのは、インド洋の小さな国セーシェルでした。同国には出張3回、合計10カ月滞在しました。同国のような島しょ国では、気候変動による海面上昇や降雨強度の増大で、海岸浸食・浸水被害といった自然災害のリスクが高まっています。セーシェルでは海岸保全や洪水管理計画策定のための技術移転を目的にパイロット事業を実施しました。設計という仕事自体は日本でやってきたことと同じですが、国によって基準や法律、条件などが異なるので、その度に英文資料を読んで勉強し直さなければなりません。苦労したのはそれくらいで、楽しい思い出ばかり残っています。

この仕事を目指す読者へ一言

私は国内で25年間勤務してから海外業務に移りました。当社はこういう経歴の社員が多く、皆一様に「国内経験が海外で非常に役立っている」と言います。開発途上国には建設分野の需要がたくさんあります。経験さえあれば海外で仕事を始めるのは何歳からでも遅くはないと思いますので、興味のある方はぜひ挑戦してください。

 

<Company Data>

セントラルコンサルタント(株)
代表者 代表取締役社長 木原一行
海外部〒104-0045東京都中央区築地1-12-22コンワビル6階
TEL 03-3532-8031 Email central@central-con.co.jp

 

『国際協力キャリアガイド2017-18』掲載

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